“べ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
70.7%
19.8%
4.4%
1.1%
0.7%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周囲は草原であるのに、此処ここだけが花崗岩の霉爛ばいらんした細沙と粘土との露出地である為に、この驚くき霜柱を生じたものと想われる。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ここから先にも、清見潟きよみがた、黄瀬川、足柄あしがら、大磯小磯、そして鎌倉口の仮粧坂けわいざかまで、ほとんどみちの花を見かけない宿場はない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま松野まつのてゝ竹村たけむらきみまれれにまれ、开所そこだめなばあはれや雪三せつざうきやうすべし、わが幸福かうふくもとむるとて可惜あたら忠義ちうぎ嗤笑ものわらひにさせるゝことかは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
百濟くだら緒琴をごとに、いはに、彩畫だみゑかべ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
お医者はんが見てもこれなら生命にちょうない、二、三日安静にしといたらええいわれる程度にするのんには、どれぐらい飲んだもんやら分量分れしませんねん。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
丫鬟走り入りて、七一おほがさのぬしまうで給ふをいざなひ奉るといへば、いづにますぞ、こち迎へませといひつつ立ち出づるは真女子なり。
ここより遠からねば、此の小休をやみに出で侍らんといふを、五六あながちに此のかさもていき給へ。五七いつ便たよりにも求めなん。雨は五八更にみたりともなきを。さて御住ひはいづぞ。
機を織る者は機織部はたおりべすなわち服部はっとりであります。また玉を造るものが玉造部たまつくりべ、豚を飼うものが猪飼部いかいべ中臣氏なかとみうじに属している部族が中臣部なかとみべであります。そういうようにみな「」と申しました。
また我が国語で、人民のことを「たみ」というのも同じ意味でありまして、「たみ」はすなわち「田部たべ」の義でありましょう。昔はそれぞれに職業に依って団体をなし、それを「」と申す。
一、新字ノ頭ニ、※アル者ハ、頭ノ語ナリ、他ノエ、イ、※、ユ、モ頭ノ語ニシテ、※アル者ハ、以下ノ単字頭ト知ルベシ。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
○死卒を収取し、相迎へ使むる無し。食むくして食まざれば、反つて其わざはひを受く。
囲碁雑考 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
性善坊は、井戸のつるを上げると、師の法衣ころもの袂をつまんで、ざぶざぶと洗って
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれ、まあ、赤ンをする、——
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
で——軒から軒の浅黄暖簾のれんや、がら色の出格子でごうしのうちから
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
側役が宜しう御坐りますというと、それから小姓がしとねを敷くのである。褥の下には別に御畳といって、高麗りの少し広い一畳を敷く。これは御居間方と云う坊主があって、持ち出して敷く。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
「君に勧む、金縷きんるころもを惜むなかれ。君に勧む、すべからく少年の時を惜むべし。花有り折るにへなばただちに折るし。花無きを待つてむなしく枝を折ることなかれ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)