“嗤笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししょう43.5%
しせう30.4%
ものわらひ8.7%
あざわら4.3%
ししよう4.3%
せせらわら4.3%
わらい4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……今後もし夫人を離婚せられずんば、……貴下は万人の嗤笑ししょうする所となるも……微衷不悪びちゅうあしからず御推察……敬白。貴下の忠実なる友より。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夫が凡て自分や久米を嗤笑しせうし軽蔑して居るやうに聞える。凡そその時の二、三十分間のイヤな心持は、恐らく自分の生涯に二度とあるまい。
学生時代の久米正雄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
いま松野まつのてゝ竹村たけむらきみまれれにまれ、开所そこだめなばあはれや雪三せつざうきやうすべし、わが幸福かうふくもとむるとて可惜あたら忠義ちうぎ嗤笑ものわらひにさせるゝことかは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
貫一は吾を忘れて嗤笑あざわらひぬ。彼はその如何いかいやしむべきか、謂はんやうもあらぬをおもひて、更に嗤笑あざわらひ猶嗤笑ひ、めんとして又嗤笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
男は歯咬はがみしつつ苦しげに嗤笑ししようせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かれの友は嗤笑せせらわらいぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しばしばちまた徘徊はいかいしていたので、むかし嗤笑わらいを買った身が、今はあの兇行の連続にもかかわらず、憎悪はむしろ帯刀一家に移って
くろがね天狗 (新字新仮名) / 海野十三(著)