“遏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
41.7%
16.7%
とゞ16.7%
とど8.3%
とどま8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
扨、其続きだが、小便の音もぢきにんでしまつた。と思ふ内、沙漠先生、何と思つたか俺を捕へた。と、それから後は君と同じ。
俺の記 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
再び手出しもならざらんやう、かげながら卑怯者ひきようものの息の根をめんと、気もくるはしく力をつくせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
世には斯かる氣高けだかき美しき女子をなごも有るもの哉と心ひそかに駭きしが、雲をとゞめ雲を𢌞めぐらたへなる舞の手振てぶりを見もて行くうち、むねあやしう轟き、心何となく安からざる如く
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
太祖の崩ぜるはうるう五月なり、諸王の入京にゅうけいとどめられてよろこばずして帰れるの後、六月に至って戸部侍郎こぶじろう卓敬たくけいというもの、密疏みっそたてまつる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この証拠物件をたるがために、渠はその死を思いとどまりて、いちはやく警察署に赴かんと、心変わればいまさら忌まわしきこのみぎわを離れて、渠は推したおされたりしあたりを過ぎぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あのめくらが、いつかの日真犯人を云いあてるのじゃないかな、という恐ろしい考えがチラッと僕の心をぎった。
悪霊 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)