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遏
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や
ふりがな文庫
“
遏
(
や
)” の例文
扨、其続きだが、小便の音もぢきに
遏
(
や
)
んでしまつた。と思ふ内、沙漠先生、何と思つたか俺を捕へた。と、それから後は君と同じ。
俺の記
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
灯影の
疎
(
まば
)
らなその町へ来ると、急に話を
遏
(
や
)
めて、女から少し離れて
溝際
(
どぶぎわ
)
をあるいていた浅井の足がふと一軒の出窓の前で止った。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
貫一は吾を忘れて
嗤笑
(
あざわら
)
ひぬ。彼はその
如何
(
いか
)
に
賤
(
いやし
)
むべきか、謂はんやうもあらぬを
念
(
おも
)
ひて、更に
嗤笑
(
あざわら
)
ひ猶嗤笑ひ、
遏
(
や
)
めんとして又嗤笑ひぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
こたびはアヌンチヤタ又ひとり出でて短き謝辭を
陳
(
の
)
べたり。此時我詩は花束と共に歌女が足の下に飛べり。呼ぶ聲は未だ
遏
(
や
)
まねど、幕は復た開かず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
荒い
歔欷
(
すすりなき
)
が、いつまで経っても
遏
(
や
)
まなかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
遏
漢検1級
部首:⾡
13画
“遏”を含む語句
防遏
禁遏
外教禁遏
小遏
擁遏
遏噴
遏密
遏抑
遏止