“や”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
12.0%
11.4%
9.8%
6.0%
4.1%
3.1%
2.9%
2.8%
2.6%
2.1%
(他:2143)43.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泊りがけで五六軒って来ようと思う、牛込は少し面倒で、今から行っちゃア遅いから明日あした行く事にしようと思うが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
例の晩酌ばんしゃくの時と言うとはじまって、貴下あなたことほか弱らせられたね。あれを一つりやしょう。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それも一段の趣じゃが、まだ持って出たというためしを聞かぬ。」と羽織を脱いでなおせた二の腕を扇子でさする。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すると、一人の血色の悪い、せこけた青年が、お前と並んで、肩と肩とをくっつけるようにして、立っているのを私は認めた。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
天下の形勢を見るより外はないといふ、つまり箱根から向う、碓井から先は、むを得ずんば打捨うつちやる覺悟であつたので
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
かれは気を励まして、本なんぞに追随するのをめて、まだ手馴れていない批判的態度に出てみるのも面白かろうと考えている。
かれは、日常にちじょう役場やくばまったり、自分じぶんやぶかえったりしていました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「六条? よし。――六条かこのかどっちかにいるのだな。刻限が遅れたら迎えをよこすぞ。よもや卑怯な振舞はなかろうが」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
更に又汝の感慨にして唯ほれぼれとするのみなりとせば、んぬるかな、汝も流俗のみ、済度さいどす可からざる乾屎〓のみ。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
淑女の顏はすべて燃ゆるごとく見え、その目にはわが語らずしてむのほかなき程に大いなる喜悦よろこび滿てり 二二―二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
私が愛吉ならきっとる、愛吉ならずとも、こりゃきっと行らねばならん処だ。定子を殺さねばならないわけだ。たしかだ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひさしぶりで孤獨こどく生活せいくわつつてる、これも病氣びやうきのおかげかもれない。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
津田君はこの一言いちごんに少々同情の念を起したと見えて「なるほど少しせたようだぜ、よほど苦しいのだろう」と云う。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先生は背の低い、眼の大きい、せた男で、あごからほおへ掛けて、ひげ爺汚じじむさえかかっていた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「貴様がったんだナ。塩田先生をどういう方法で殺したんだ。村松検事は貴様のために、手錠をめられているんだぞ」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「人命ですか。――人命は大部分安全ですが、中にはこのばけものたちと格闘を始めて、られた者もいくらかいるようです」
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このあいだに、あちらの往来おうらいをチンチン、ガンガンとものをならして、ちんどんがとおりました。
左ぎっちょの正ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
久子は、いちど良人を寝所へ送ってから、いつものように子供らが枕をならべているたいのわが寝間へひきとっていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨はんだようだが、廊下の方に暮色がしのびよって来て、もうひろげた紙の上にあった微妙な美しい青も消え失せている。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
暮方になっても、この荒れ気味の雨はまず、そのため圭介もいっこう帰ろうとはしなかった。とうとう日が暮れかかって来た。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
私共が外遊から帰って来ると、H君は二十五年の小学校奉仕をめて、六十近く新に進出の路を求めねばならぬ苦境に居ました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その時抽斎は長八が病のために業をめて、妻と三人の子とを養うことの出来ぬのを見て、長屋にすまわせて衣食を給した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
いくら足し前をするんだろうなどと入らざる事をんでいると、やがて長蔵さんは平生へいぜいの顔つきで帰って来た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
くるしいうみつかれたこの小船こぶねを、はや巖礁角いはかど乘上のりあげてくれ!……さ
おもひもかけず、屋根やねはしられるやうなしろかぜるやうにきつけますと
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ようし」と言いながら、かねて大神からいただいて来たゆみを取り出して、いきなりそのきじを射殺してしまいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「何をっているか知らんが……アッ。そうそう。大森署へ切符を置いて行きおったっけ……新四谷怪談とか云っていたが……」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし今横に並んで歩いている西郷副園長が、この万年筆について不審な行動をっているのにも気がつかないわけではない。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
っちゃんが黒い石も白い石もみんなひとりで両手でとって、ももの下に入れてしまおうとするから、僕は怒ってやったんだ。
碁石を呑んだ八っちゃん (新字新仮名) / 有島武郎(著)
たすきをはづして、髪をかきあげて、おせきがつかはと店を出たのは、昼のつ(午後二時)を少し過ぎた頃であつた。
吾平爺がその翌日、警察から釈放されてきたときには、荷車の上の野菜は残暑のかれてすっかりしおれていた。
或る嬰児殺しの動機 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
地獄の釜のふたがあくという盂蘭盆の十六日は朝から晴れて、八ツ(午後二時)ごろの日ざかりはけるように暑かった。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おもしろきをばなきそ古草ふるくさ新草にひくさまじりひはふるがに 〔巻十四・三四五二〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そして、とうとう、大きなてっぺんのけたくりの木の前まで来た時、ぼんやりいくつにもわかれてしまいました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
切り貼りの点々とした白い上には、秋の日に照らされた芭蕉ばしょうの大きな影が、婆娑ばさとして斜めに映っている。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
れた人間離にんげんばなれのした嗄声しゃがれごえ咽喉のどいて迸出ほとばしりでたが、応ずる者なし。
その頃、孔明はすでに、西〓河せいじが地方を宣撫し終って、炎気くが如き南国の地を、さらに南へ南へ行軍し続けていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
覚海尼公が、子の高時を、どこかで見まもっているように、高時も二児の父として、さっきからここで胸をかれていたのらしい。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宵闇をつんざく若い女の聲は、雜司ざふしの靜まり返つた空氣を、一しゆん、〓えこぼれるほど掻き立てました。
二十九年には脩が一月に秀英舎いち工場の欧文校正係に転じて、牛込うしごめ二十騎町にじっきちょうに移った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今は六波羅密ろくはらみつの薄いころもに身を護られて、風の射るもとおらざる境界きょうがいに在るものであった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一すじのにしても、羽は鷹の石打、塗りは誰、やじりは誰が作と、切銘きりめいしてその優美を誇るに足るものだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず朝廷みずから「遊幸宴飲ゆうこうえんいん」の風習をめ、一切の奢侈しゃしを禁じ、とくに公卿、官女、僧侶らの、
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その後も松屋は年々これを繰り返し、バーゲン・セールは松屋の年中行事となっていたが、銀座進出と同時にこれをめてしまった。
此墓石の処分といふことは、明治以後盛に東京府下に行れ、今に至つて猶むことなく、金石文字は日々湮滅して行くのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
いま、世はなお戦乱のむ日もないが、一人として、朝廷に対し奉って、大逆的な行為など振舞う賊子ぞくしはないのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其のたがいに笑うのを師匠が見ると外面うわべへはあらわさないが、何か訳が有るかと思って心ではきます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
榮へる家をくやうに話し、衰へる家を小氣味よささうに語るやうな種類の女で、年中人の家のあらばかり搜してゐる。
四十余日 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
このつき燕王指揮しき李遠りえんをして軽騎六千を率いて徐沛じょはいいたり、南軍の資糧をかしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ならべ方はどうでも好いが、秦火しんかかれた楽経がくけいは除くとして、これだけは読破しなくてはならない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
たとえば、英国にて凶作打ち続き食物に困り候えば、豊かなる国より商売をめその食物を運びつかわし候ようの風儀に御座候。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
されど汝が姫に對する情果して戀に非ずば、今より後彼に對して面をあかめ、火の如きなざしゝて彼に向ふことをめよ。
が、此処ここで早速頬張ほおばって、吸子きびしょ手酌てじゃくったところは、我ながら頼母たのもしい。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ここで、白人諸君に会おうとはまったく夢のようだ。どうだ、“Shushahシュシャア”という珍しいものをらんかね」
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「そんなに悪戯いたずらをすると、山〓にってしまいますよ。」と、亡母なきははからおどされたことも有った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
成吉思汗ジンギスカン (上機嫌に)今日第一の殊勲者は、木華里ムカリだ。それ、木華里ムカリさかずきるぞ。
つぼみとおもひしこずゑはな春雨しゆんうだしぬけにこれはこれはとおどろかるヽものなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「にわとりはとられる、金の袋、銀の袋はぬすまれる、しかたがない、こんはハープでもならすかな。」といいました。
ジャックと豆の木 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
うくもちはさんで塵紙ちりがみうへせてせがれ幸之助かうのすけへ渡して自分も一つ取つて
っと十一時近くにそれを読み了えて、手水ちょうずをしに下りて往くと、丁度例の娘達が外から帰って来たところだった。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)