“山間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまあい58.7%
さんかん22.7%
やまあひ13.3%
やまなか2.7%
やまあ1.3%
ヤマアヒ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿の湯というのは海の口村の出はずれにある一軒家、樵夫(きこり)の為に村醪(じざけ)も暖めれば、百姓の為に干魚(ひうお)も炙(あぶ)るという、山間(やまあい)の温泉宿です。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『ジャン・クリストフ』の作者(さくしゃ)ロマン・ローランは、西暦(せいれき)千八百六十六年(ねん)フランスに生(う)まれて、現在(げんざい)ではスウィスの山間(さんかん)に住(す)んでいます。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
で、其処(そこ)が温泉宿(をんせんやど)だ、と教(をし)へて、山間(やまあひ)の崖(がけ)を樹(き)の茂(しげ)つた細(ほそ)い路(みち)へ、……背負(せを)つて居(ゐ)た、丈(たけ)の伸(の)びた雑木(ざうき)の薪(まき)を、身躰(からだ)ごと横(よこ)にして、ざつと入(はい)つて行(ゆ)く。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
赤痢病の襲來を被つた山間(やまなか)の荒村(あれむら)の、重い恐怖と心痛に充ち滿ちた、目もあてられぬ、そして、不愉快な状態は、一度その境を實見したんで無ければ、迚も想像も及ぶまい。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
サルツブルヒへはローゼンハイム経由の急行で、初雷の渡る南独逸(ドイツ)の高原から、狭い山間(やまあ)いを渓にそうて走るうち、霧も交って雨はますますはげしくなる。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
その南北に渉(ワタ)つてゐる長い光りの筋が、北の端で急に広がつて見えるのは、凡河内(オホシカフチ)の邑(ムラ)のあたりであらう。其へ、山間(ヤマアヒ)を出たばかりの堅塩(カタシホ)川—大和川—が落ちあつて居るのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)