“荒村”の読み方と例文
読み方割合
あれむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苫の隙間から外を見ると、蒼黄いろい空の下にしめやかな荒村あれむらがあちこちに横たわっていささかの活気もない。わたしはうら悲しき心の動きが抑え切れなくなった。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
赤痢病の襲來を被つた山間やまなか荒村あれむらの、重い恐怖と心痛に充ち滿ちた、目もあてられぬ、そして、不愉快な状態は、一度その境を實見したんで無ければ、迚も想像も及ぶまい。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
赤痢病の襲来をかうむつた山間やまなか荒村あれむらの、重い恐怖と心痛そこびえに充ち満ちた、目もあてられぬ、そして、不愉快な状態ありさまは、一度その境を実見したんで無ければ、とても想像も及ぶまい。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)