“心痛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんつう83.3%
こころいた8.3%
そこびえ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
園長邸を訪ねた帆村は心痛しんつうしている夫人をなぐさめ、遺留いりゅうの上衣を丹念に調べてから何か手帖に書き止めると、ほかに園長の写真を一葉借り
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
葉子は貞世の背をさすりながら、嘆願するように哀恕あいじょうように古藤や倉地や愛子までを見まわした。それらの人々はいずれも心痛こころいたげな顔色を見せていないではなかった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
赤痢病の襲来をかうむつた山間やまなか荒村あれむらの、重い恐怖と心痛そこびえに充ち満ちた、目もあてられぬ、そして、不愉快な状態ありさまは、一度その境を実見したんで無ければ、とても想像も及ぶまい。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)