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そこびえ
ふりがな文庫
“そこびえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
底冷
92.3%
心痛
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
底冷
(逆引き)
老人は京の
底冷
(
そこびえ
)
に、風邪でも引いたかして、泡のやうな
洟
(
みづはな
)
を
啜
(
すゝ
)
つてゐたが、ふと自分が今通りかゝつてゐるのは、婦人溜所の前だなと気が
注
(
つ
)
くと、ひよいと
歩
(
あし
)
をとめてその方へ振向いた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼が
殊更
(
ことさら
)
に、この薄暗い妾宅をなつかしく思うのは、
風鈴
(
ふうりん
)
の
音
(
ね
)
凉しき夏の
夕
(
ゆうべ
)
よりも、虫の
音
(
ね
)
冴
(
さ
)
ゆる夜長よりも、かえって
底冷
(
そこびえ
)
のする曇った冬の日の、どうやら雪にでもなりそうな
暮方
(
くれがた
)
近く
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そこびえ(底冷)の例文をもっと
(12作品)
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心痛
(逆引き)
赤痢病の襲来を
蒙
(
かうむ
)
つた
山間
(
やまなか
)
の
荒村
(
あれむら
)
の、重い恐怖と
心痛
(
そこびえ
)
に充ち満ちた、目もあてられぬ、そして、不愉快な
状態
(
ありさま
)
は、一度その境を実見したんで無ければ、
迚
(
とて
)
も想像も及ぶまい。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そこびえ(心痛)の例文をもっと
(1作品)
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