“殊更”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことさら92.6%
ことさ6.6%
とりわけ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『朝日新聞』にて『そらだき』をお書きなすってから、作風も筆つきも殊更ことさらに調ってきて、『空だき』の続稿の出るのがまたれました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
と、これも、みんなにくつろぎを勧めでもするやうな、殊更ことさらにおどけた調子で、少し離れたところから、ほかの者が、それにつけ加へた。
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
夫婦喧嘩は、始終の事で珍しくも無いが、殊更とりわけ此頃亭主が清元の稽古に往く師匠の延津のぶつ○とかいうひと可笑おかしいとかで盛に嫉妬やきもちを焼いては、揚句がヒステリーの発作で、痙攣ひきつける。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)