“ことさら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コトサラ
語句割合
殊更81.7%
5.6%
特更5.6%
故意4.0%
1.6%
所故0.8%
故更0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それかといって余りあちこち見に歩くのも疑いを受ける種をくようなものですから、殊更ことさらに司令長官に願いを出して
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
けれど私はその原因が、佐川二等兵の慣れない運転にあるのを知っているので、殊更ことさら不満として口にするのを差し控えた。
私の同僚の一人はことさらに大きな声を出して、新聞に出ている姦通かんつう事件を、私の前で喋々ちょうちょうして聞かせました。
二つの手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は醜い顔をしかめながら、ことさらに彼等をおびやかすべく、一層不機嫌ふきげんらしい眼つきを見せた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
日出雄少年ひでをせうねん特更ことさら子供心こどもごゝろ愉快ゆくわい愉快ゆくわいたまらない
ことに欄間の周囲に張った模様画は、自分の知り合いのさる画家に頼んで、色々相談の揚句に成ったものだから、特更ことさら興味が深い。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして此のジメジメとした台所で間に合はぬこともなかつたが、故意ことさらに井戸端へ出て顔を洗ふ気持になつた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
と、う考えたので、彼は故意ことさらに小さくなって、さながら死せるようにしずまっていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そこでことさらに洋燈を取つて左の手にして其図に近〻と臨んで、洋燈を動かしては光りの強いところを観ようとする部分〻〻に移しながら看た。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そこでことさら洋燈ランプを取って左の手にしてその図に近〻ちかぢかと臨んで、洋燈ランプを動かしては光りの強いところを観ようとする部分〻〻に移しながら看た。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と謂ツて學士は、何も謹嚴に構へて、所故ことさらひとに白い齒を見せぬといふつもりでは無いらしい。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
シンネリムッツリと仏頂面ぶっちょうづらをして置いて急にはしゃぎ出して騒いで見たり、故更ことさらけたはずれた馬鹿々々しい種々雑多な真似をして一々その経験をあじわって見て
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)