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特更
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ことさら
ふりがな文庫
“
特更
(
ことさら
)” の例文
ことに欄間の周囲に張った模様画は、自分の知り合いのさる画家に頼んで、色々相談の揚句に成ったものだから、
特更
(
ことさら
)
興味が深い。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
特更
(
ことさら
)
あれは支那流というのですか病人流というのですか知りませんが、紳士淑女となると何事も自分では仕無いで、アゴ指図を極め込んで甚だ尊大に構えるのが当世ですネ。
旅行の今昔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
戯文世界の文学は、価値ある思想を含有せし者にあらざること、吾人と雖、之を
視
(
み
)
ざるにあらず、然れども戯文は戯文なり、何ぞ
特更
(
ことさら
)
に之を以て今の文学を責むるの要あらんや。
内部生命論
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
は
白晝
(
まひる
)
を
欺
(
あざむ
)
かんばかりなる
市街
(
しがい
)
に
上陸
(
じやうりく
)
して、
竊
(
ひそ
)
かに
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
より
委任
(
ゐにん
)
を
受
(
う
)
けたる、
電光艇
(
でんくわうてい
)
用
(
よう
)
の
秘密藥品
(
ひみつやくひん
)
を
買整
(
かひとゝの
)
へ、十二の
樽
(
たる
)
に
密封
(
みつぷう
)
して、
今
(
いま
)
は
特更
(
ことさら
)
に
船
(
ふね
)
を
艤裝
(
ぎさう
)
する
必要
(
ひつえう
)
もなく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
シャロットを
馳
(
は
)
せる時何事とは知らず、岩の
凹
(
くぼ
)
みの秋の水を浴びたる心地して、かりの宿りを求め得たる今に至るまで、
頬
(
ほお
)
の
蒼
(
あお
)
きが
特更
(
ことさら
)
の如くに目に立つ。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
其中に西村左馬允という者があって、大の男の大力の上に相撲は
特更
(
ことさら
)
上手の者であった。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
特更
(
ことさら
)
に
子供心
(
こどもごゝろ
)
の
愉快
(
ゆくわい
)
で
愉快
(
ゆくわい
)
で
堪
(
たま
)
らない、
丁度
(
ちやうど
)
牧塲
(
まきば
)
に
遊
(
あそ
)
ぶ
小羊
(
こひつじ
)
のやうに
其處此處
(
そここゝ
)
となく
飛
(
と
)
んで
歩
(
ある
)
いて、
折々
(
をり/\
)
私
(
わたくし
)
の
側
(
そば
)
へ
走
(
はし
)
つて
來
(
き
)
ては
甲板
(
かんぱん
)
の
上
(
うへ
)
に
裝置
(
さうち
)
された
樣々
(
さま/″\
)
の
船具
(
せんぐ
)
について
疑問
(
ぎもん
)
を
起
(
おこ
)
し
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
他
(
ひと
)
に知れないように気を配りがちな彼らの態度は、あたかも罪を犯した日影者のように見えて、彼の子供心に
淋
(
さび
)
しい印象を刻み付けた。こうした
聯想
(
れんそう
)
が今の彼を
特更
(
ことさら
)
に
佗
(
わ
)
びしく思わせた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
特
常用漢字
小4
部首:⽜
10画
更
常用漢字
中学
部首:⽈
7画
“特”で始まる語句
特
特別
特徴
特種
特色
特殊
特有
特長
特異
特性