“白晝”のいろいろな読み方と例文
新字:白昼
読み方割合
まひる44.4%
はくちう25.9%
ひる11.1%
ひるま7.4%
まつぴるま7.4%
ひるひなか3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸外はまるで白晝まひる、つい今しがた山の端を離れたらしい十七夜の月はその秋めいた水々しい光を豐かに四邊の天地に浴びせて居る。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
しかれども白晝はくちう横行わうぎやう惡魔あくまは、四時しじつねものにはあらず。あるひしうへだててかへり、あるひつきをおきてきたる。そのとききたとき進退しんたいつねすこぶなり。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
白晝ひるはベツトに寢ねて寒さに悲しみ、夜は遲く起きて徘徊す。稀れに訪ふ人あれども應へず、どあに固く鍵を閉せり。
氷島 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
ことくりからんだのは白晝ひるまわすれるほどながあひだ雨戸あまどぢたまゝで、假令たとひ油蝉あぶらぜみりつけるやうに其處そこらのごとにしがみいてこゑかぎりにいたにしたところ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
震聲ふるへごゑで、あわてて、むつちりしたちゝしたへ、扱帶しごきつてきつけながら、身體からだごとくる/\と顛倒てんだうして𢌞まはところへ、づかと母親はゝおやおどろいて、白晝まつぴるま茜木綿あかねもめん、それもひざからうへばかり。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
持ちたる故隨分ずゐぶん用心ようじんはすれども白晝ひるひなかの事なれば何心なく歩行あゆみきたりし所手拭てぬぐひにて顏をつゝみたる大の男三人あらはれいで突然ゆきなり又七に組付くみつくゆゑ又七は驚きながら振放ふりはなさんとる所を一人の男指込さしこ懷中くわいちうの金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)