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白晝
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まひる
ふりがな文庫
“
白晝
(
まひる
)” の例文
新字:
白昼
戸外はまるで
白晝
(
まひる
)
、つい今しがた山の端を離れたらしい十七夜の月はその秋めいた水々しい光を豐かに四邊の天地に浴びせて居る。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
といふ恐ろしい女の悲鳴と、驚くべき異常の騷動とが、夏の
白晝
(
まひる
)
の物倦い情景を一變させた。巡査が馳けつけた。群集があつまつてきた。
室生犀星に与ふ
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
白晝
(
まひる
)
となりてより、我無聊は愈〻甚だしければ、又車を驅りてこゝを立ち、一の平原に入りぬ。緑草の鬱茂せるさまはポンチニイの
大澤
(
たいたく
)
に讓らず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
月
(
つき
)
は
浩々
(
かう/\
)
と
冴
(
さ
)
え
渡
(
わた
)
りて、
加
(
くは
)
ふるに
遙
(
はる
)
かの
沖
(
おき
)
に
停泊
(
ていはく
)
して
居
(
を
)
る三四
艘
(
そう
)
の
某
(
ぼう
)
國
(
こく
)
軍艦
(
ぐんかん
)
からは、
始終
(
しじゆう
)
探海電燈
(
サーチライト
)
をもつて
海面
(
かいめん
)
を
照
(
てら
)
して
居
(
を
)
るので、
其
(
その
)
明
(
あきらか
)
なる
事
(
こと
)
は
白晝
(
まひる
)
を
欺
(
あざむ
)
くばかりで
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
……
日
(
ひ
)
を
隔
(
へだ
)
てたカアテンの
裡
(
うち
)
なる
白晝
(
まひる
)
に、
花園
(
はなぞの
)
の
夢
(
ゆめ
)
見
(
み
)
る
如
(
ごと
)
き、
男
(
をとこ
)
の
顏
(
かほ
)
を
凝
(
ぢつ
)
と
見
(
み
)
て
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
なぎつる
白晝
(
まひる
)
に青き海の
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
白晝
(
まひる
)
のをりの
眞砂路
(
まさごぢ
)
に
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
海には空想のひだがなく、見渡す限り、平板で、
白晝
(
まひる
)
の太陽が及ぶ限り、その「現實」を照らしてゐる。海を見る心は空漠として味氣がない。
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
されど彼語を出しゝは、我手を握りて、眞面目なる思慮ありげなる目を我面に注ぎたる未知の男なりき。我は廣闊にして
敞明
(
しやうめい
)
なる一室に臥せり。時は
白晝
(
まひる
)
なりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
月
(
つき
)
は
白晝
(
まひる
)
のやうに
明
(
あきらか
)
だが、
小蒸滊船
(
こじようきせん
)
の
形
(
かたち
)
は
次第々々
(
しだい/\
)
に
朧
(
おぼろ
)
になつて、
殘
(
のこ
)
る
煙
(
けむり
)
のみぞ
長
(
なが
)
き
名殘
(
なごり
)
を
留
(
とゞ
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
現實の情緒は、悲哀にまれ、恐怖にまれ、理智の常識する
白晝
(
まひる
)
の太陽に照らされて、夢の闇の中で見るやうに強烈でなく、晝間の殘月のやうにぼんやりしてゐる。
夢
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
は
白晝
(
まひる
)
を
欺
(
あざむ
)
かんばかりなる
市街
(
しがい
)
に
上陸
(
じやうりく
)
して、
竊
(
ひそ
)
かに
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
より
委任
(
ゐにん
)
を
受
(
う
)
けたる、
電光艇
(
でんくわうてい
)
用
(
よう
)
の
秘密藥品
(
ひみつやくひん
)
を
買整
(
かひとゝの
)
へ、十二の
樽
(
たる
)
に
密封
(
みつぷう
)
して、
今
(
いま
)
は
特更
(
ことさら
)
に
船
(
ふね
)
を
艤裝
(
ぎさう
)
する
必要
(
ひつえう
)
もなく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ひつそりとした
白晝
(
まひる
)
の
歩廊
(
ほうむ
)
に、巨大な列車が夢のやうに靜止してゐる。
大船駅で
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
赤道直下の
白晝
(
まひる
)
。風もなく音もない。萬象の死に絶えた
沈默
(
しじま
)
の時。
宿命
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
白晝
(
まひる
)
のかなしい思慕から
定本青猫:01 定本青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
白晝
(
まひる
)
のかなしい思慕から
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
晝
部首:⽇
11画
“白晝”で始まる語句
白晝夢