“海面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うなづら32.3%
うみづら25.8%
かいめん19.4%
うなも6.5%
うなばら3.2%
うへ3.2%
うみ3.2%
うみずら3.2%
みのも3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
政子は、黙ってうなずきながら、露や草の実にれた身を、そのまま、れている朽木へ腰かけて、もう明け近い海面に向けていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただぽかんと海面を見ていると、もう海の小波のちらつきも段〻と見えなくなって、ずった空がは少し赤味があったが、ぼうっと薄墨になってまいりました。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これは、晩方海面へ、たれさがるのように、みずみずとして、しかったので、こんどは、がそのわれてしまいました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
海岸開きの花火は、原色に澄切った蒼空の中に、ぽかり、ぽかりと、夢のような一りずつの煙りを残して海面に流れる。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
間もなく近藤は思いあきらめたように、ぐったりした視線を遠い海面に放ったままつぶやいた。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
みだれる海流のとほくかすか 海面をかへる土用の波のうたである
すらんらん集 (新字旧仮名) / 仲村渠(著)
海面に浮いて、空を、じつと眺めてゐると、無念無想、蒼空の大きく無限なることをしみ/″\とおもふ——
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
ずーっと海面を這えば雨、空せえ上れば天気と、そう、まあきまったもんだが、なあに、今日は大丈夫、今に見ていてごらんなせえ、霧が上へ上へとあがって
初秋海浜記 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
凡太は腕を拱いて空間を凝視してゐたが、やがて波のじつとりと落ちた広い広い海原に、倉皇と海面を走る遥かな落日を、その皮膚にすぐ近くひたひたと感じはぢめてゐた。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)