“みのも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水面87.0%
箕面8.7%
海面4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからそこに腰をおろして、寂しい水面みのもへ眼を送った。湖には遠く一二点、かいつぶりの姿が浮んでいた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
藤原氏は小手をかざして西の宮の方を見た。箕面みのもの方を見た。京都の方を見た。築港の方を見た。見は見たが、どこにも心配な雲は影さへ見せなかつた。
凡太は腕を拱いて空間を凝視してゐたが、やがて波のじつとりと落ちた広い広い海原に、倉皇と海面みのもを走る遥かな落日を、その皮膚にすぐ近くひたひたと感じはぢめてゐた。
黒谷村 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)