“水面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいめん30.1%
みのも28.8%
すゐめん13.7%
みずも9.6%
みなも9.6%
みづも4.1%
みづのも1.4%
みず1.4%
みづ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名を琵琶池といって神代ながらの青々とした水は声なく静かに神秘の色をたたえて、木影は水面(すいめん)の暗きまでに繁りに繁り合うている。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
川は目のさめるような緑の両岸にふちどられて、水面(みのも)に浅葱(あさぎ)いろの空を映しながら、ところどころ陽の光を銀色に射返して、とてもきれいだった。
接吻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
其(それ)が向(むか)う岸(ぎし)へ着(つ)いたと思(おも)ふと、四邊(あたり)また濛々(もう/\)、空(そら)の色(いろ)が少(すこ)し赤味(あかみ)を帶(お)びて、殊(こと)に黒(くろ)ずんだ水面(すゐめん)に、五六人(にん)の氣勢(けはひ)がする、囁(さゝや)くのが聞(きこ)えた。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
簗小屋を這い出すなり高徳は息をつめて畷(なわて)の方を凝視した。津山川の水面(みずも)もまだわかたぬほどな霞だし、空は白みかけたばかりだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたかもらんまんたる桜の枝が水面(みなも)に映っているような、ほんのりと桜色に色づいた顔に、そよ吹く春風をあしらうような媚(こび)を見せ
水面(みづも)をふるはす風の吐息は毛程もなく、澄むが儘に澄むだ水底は、紺碧に晴れ渡つた空の色をその儘にくつきりと写してゐた。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
だがなんと、暗い河の水の油のように重くぎらぎらすることぞ! 水面(みず)を見ると怖い。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ある折は、水をのんだコツプにうつる生々(いき/\)した愉快な顏——切子(きりこ)の壺に種々な角度からうつるのも面白い。さし出された給仕盆(おぼん)にうつることもあり、水面(みづ)にうつして妙な顏をして見ることもある。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)