“水面”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すいめん33.3%
みのも27.3%
すゐめん15.2%
みずも9.1%
みなも6.1%
みづも4.5%
みず1.5%
みづ1.5%
みづのも1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸べは沼地ぬまちのようにどろどろしていますし、みずうみの中には、どろの小島があっちにもこっちにも水面すいめんに顔を出しています。
そこで、子家鴨こあひるきゅう水面すいめんり、うつくしい白鳥はくちょうほうに、およいできました。
そして、おかあさんにつれられて、さざなみのつ、かわ水面すいめんを、あちら、こちらとおよぎまわったのでありました。
魚と白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
川は目のさめるような緑の両岸にふちどられて、水面みのも浅葱あさぎいろの空を映しながら、ところどころ陽の光を銀色に射返して、とてもきれいだった。
接吻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
悍気かんきの立った生唼いけずき磨墨するすみも、水面みのもから立つ狂風に吹かれると、たてがみを強く振って、いななきぬいた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
偶〻たま/\一島の傍を過ぐるに、その家々は或は直ちに水面みのもより起れる如く、或はすたれたる舟の上に立てる如し。
このかぜのない、そられた、くもりのない、水面すゐめんのそよ/\とした、しづかな、おだやかな日中ひなかしよして
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さてくれなんとするにいたれば、みな水面すゐめんにおちいりてながれくだる、そのさま白布しらぬのをながすがごとし。
あみうつるのかおよ五十畳ごじふでうばかりの広間ひろまが、水底みずそこから水面すゐめん
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
簗小屋を這い出すなり高徳は息をつめてなわての方を凝視した。津山川の水面みずももまだわかたぬほどな霞だし、空は白みかけたばかりだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沼のはるか風上から、団々たる二つの火が、闇の水面みずもすべるように飛んで来る——あッと、立ち騒ぐまもなく、それは眼前に来ていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほり唐橋からはしに立って、彼は水面みずもを見ていた。ぶつぶつと泡だつ潮が、水門の方から上げてくる。水に押されるように、彼は岸に添ってあるいた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
只管ひたすら不思議に思って水面みなも見詰みつめていると、何やら大きな魚がドサリと網へ引掛ひっかかった、そのひびき却々なかなか尋常でなかった
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
早く早くと水と水とが押合う為めか、水面みなもに一種の燐光りんこうただよって物凄い。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
深川木場の船宿、千葉屋の二階でお銀栄太の二人が影法師三吉手下の取手に召捕られたのは、翌る四年も秋の末、利鎌とがまのような月影が大川端の水面みなもに冴えて、河岸の柳も筑波颪に斜めになびくころであった。
水面みづもをふるはす風の吐息は毛程もなく、澄むが儘に澄むだ水底は、紺碧に晴れ渡つた空の色をその儘にくつきりと写してゐた。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
平次の手が頭の上にあがりました。八五郎の傍に曲者が居るといふ合圖です。が、左右前後を見廻しても、曲者らしい者は一人も居ず、辰三がたつた一人、水面みづもを眺めてぼんやりして居るのです。
と、左手ひだりてはう人家じんか燈灯ともしびがぼんやりひかつてゐた——Fまちかな‥‥とおもひながらやみなか見透みすかすと、街道かいだう沿うてながれてゐるせま小川をがは水面みづもがいぶしぎんのやうにひかつてゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
みんなが口をあいて空を仰ぎ見る。だがなんと、暗い河の水の油のように重くぎらぎらすることぞ! 水面みずを見ると怖い。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
さし出された給仕盆おぼんにうつることもあり、水面みづにうつして妙な顏をして見ることもある。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
水面みづのもにただはぢくのみ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひとりつかれて水面みづのも
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)