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水面
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すゐめん
ふりがな文庫
“
水面
(
すゐめん
)” の例文
其
(
それ
)
が
向
(
むか
)
う
岸
(
ぎし
)
へ
着
(
つ
)
いたと
思
(
おも
)
ふと、
四邊
(
あたり
)
また
濛々
(
もう/\
)
、
空
(
そら
)
の
色
(
いろ
)
が
少
(
すこ
)
し
赤味
(
あかみ
)
を
帶
(
お
)
びて、
殊
(
こと
)
に
黒
(
くろ
)
ずんだ
水面
(
すゐめん
)
に、五六
人
(
にん
)
の
氣勢
(
けはひ
)
がする、
囁
(
さゝや
)
くのが
聞
(
きこ
)
えた。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
さて
日
(
ひ
)
も
暮
(
くれ
)
なんとするにいたれば、みな
水面
(
すゐめん
)
におちいりて
流
(
なが
)
れくだる、そのさま
白布
(
しらぬの
)
をながすがごとし。其蝶の
形
(
かたち
)
は
燈蛾
(
ひとりむし
)
ほどにて
白蝶
(
しろきてふ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
暮れ殘る夕暮に、大川の
水面
(
すゐめん
)
を薄紫に照して、向島のあたりは花の霞の裡に、さながら金砂子を
撒
(
ま
)
いたやう。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
畫題
(
ぐわだい
)
は『
自然
(
しぜん
)
の
心
(
こゝろ
)
』と謂ツて、ちらし
髪
(
がみ
)
の
素裸
(
すつぱだか
)
の
若
(
わか
)
い
婦
(
をんな
)
が、
新緑
(
しんりよく
)
の
雑木林
(
ざふきばやし
)
に
圍
(
かこ
)
はれた
泉
(
いづみ
)
の
傍
(
かたはら
)
に立ツて、自分の
影
(
かげ
)
の
水面
(
すゐめん
)
に映ツてゐるのを
瞶
(
みまも
)
ツてゐるところだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
小川
(
をがは
)
の
油
(
あぶら
)
のやうな
水面
(
すゐめん
)
は
大
(
おほ
)
きく
波立
(
なみだ
)
つて、
眞黒
(
まつくろ
)
な
人影
(
ひとかげ
)
が
毆
(
こは
)
れた
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
のやうに
動
(
うご
)
いてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
擾乱
(
ぜうらん
)
は
水面
(
すゐめん
)
に起つ。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
其
(
そ
)
の
山
(
やま
)
が
崩
(
くづ
)
れたので、
當時
(
たうじ
)
大地震
(
おほぢしん
)
の
觸頭
(
ふれがしら
)
と
云
(
い
)
つた
場所
(
ばしよ
)
の、
剩
(
あまつさ
)
へ
此
(
こ
)
の
四五日
(
しごにち
)
、
琅玕
(
らうかん
)
の
如
(
ごと
)
き
蘆
(
あし
)
ノ
湖
(
こ
)
の
水面
(
すゐめん
)
が
風
(
かぜ
)
もなきに
浪
(
なみ
)
を
立
(
た
)
てると、うはさした
機
(
をり
)
であつたから。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さて
前
(
まへ
)
にいへる
渋海
(
しぶみ
)
川にて
春
(
はる
)
の
彼岸
(
ひがん
)
の
頃
(
ころ
)
、幾百万の
白蝶
(
はくてふ
)
水面
(
すゐめん
)
より二三尺をはなれて
羽
(
は
)
もすれあふばかり
群
(
むらがり
)
たるが、
高
(
たか
)
さは一
丈
(
ぢやう
)
あまり、
両岸
(
りやうがん
)
を
限
(
かぎ
)
りとして川下より川上の方へ
飛行
(
とびゆく
)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かの
水面
(
すゐめん
)
に
積
(
つも
)
りたる雪
下
(
した
)
より
解
(
とけ
)
て
凍
(
こほ
)
りたる雪の力も水にちかきは
弱
(
よわ
)
くなり、
流
(
ながれ
)
は雪に
塞
(
ふさが
)
れて
狭
(
せま
)
くなりたるゆゑ
水勢
(
すゐせい
)
ます/\
烈
(
はげ
)
しく、
陽気
(
やうき
)
を
得
(
え
)
て雪の
軟
(
やはらか
)
なる下を
潜
(
くゞ
)
り、
堤
(
つゝみ
)
のきるゝがごとく
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この
見上
(
みあ
)
ぐるばかりな、これほどの
丈
(
たけ
)
のある
樹
(
き
)
はこの
邊
(
あたり
)
でつひぞ
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
はない、
橋
(
はし
)
の
袂
(
たもと
)
の
銀杏
(
いてふ
)
は
固
(
もと
)
より、
岸
(
きし
)
の
柳
(
やなぎ
)
は
皆
(
みな
)
短
(
ひく
)
い、
土手
(
どて
)
の
松
(
まつ
)
はいふまでもない、
遙
(
はるか
)
に
見
(
み
)
える
其
(
その
)
梢
(
こずゑ
)
は
殆
(
ほとん
)
ど
水面
(
すゐめん
)
と
並
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
る。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
水底
(
みずそこ
)
から
水面
(
すゐめん
)
へ、
斜
(
なゝめ
)
に
立懸
(
たてか
)
けたやうに
成
(
な
)
つて、ふわ/\と
動
(
うご
)
いて
見
(
み
)
える。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
碧水金砂
(
へきすゐきんさ
)
、
晝
(
ひる
)
の
趣
(
おもむき
)
とは
違
(
ちが
)
つて、
靈山
(
りやうぜん
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
突端
(
とつぱな
)
と
小坪
(
こつぼ
)
の
濱
(
はま
)
でおしまはした
遠淺
(
とほあさ
)
は、
暗黒
(
あんこく
)
の
色
(
いろ
)
を
帶
(
お
)
び、
伊豆
(
いづ
)
の
七島
(
しちたう
)
も
見
(
み
)
ゆるといふ
蒼海原
(
あをうなばら
)
は、さゝ
濁
(
にごり
)
に
濁
(
にご
)
つて、
果
(
はて
)
なくおつかぶさつたやうに
堆
(
うづだか
)
い
水面
(
すゐめん
)
は
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
傾
(
かたむ
)
いて
居
(
ゐ
)
るが
盡
(
こと/″\
)
く
一樣
(
いちやう
)
な
向
(
むき
)
にではなく、
或
(
ある
)
ものは
南
(
みなみ
)
の
方
(
はう
)
へ、
或
(
ある
)
ものは
北
(
きた
)
の
方
(
はう
)
へ、また
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
へ、
東
(
ひがし
)
の
方
(
はう
)
へ、てん/″\ばら/\になつて、
此
(
この
)
風
(
かぜ
)
のない、
天
(
そら
)
の
晴
(
は
)
れた、
曇
(
くもり
)
のない、
水面
(
すゐめん
)
のそよ/\とした
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“水面”の意味
《名詞》
水面(すいめん / みなも)
水の表面。水とその上の空間との境界面付近のうち、水の部分。
(出典:Wiktionary)
“水面”の解説
水面(すいめん、 en: water surfacesurface waterではないことに留意。英語でsurface waterと言うのは、地表にある水(表流水)のことであり、地下水と対比される。)とは、水の表面のことである。「みなも」「みのも」とも。
(出典:Wikipedia)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“水面”で始まる語句
水面上