“毆”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
なぐ73.1%
たゝ3.8%
3.8%
くら3.8%
こは3.8%
たた3.8%
どや3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傷は與三郎同録、重い鈍器どんきで力任せになぐつたもので、恐ろしい力を思はせるもの、血汐は顏から肩へ、胸へ、網の目に流れて居ります。
もう忍耐にんたい出來できない、萬年まんねんペンをとつてりあげた、そのおそろしいしもとしたあわれみをふかのようにいてゐる、それがたゝけるか。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
ごくからかへつて見ると石がない、雲飛うんぴは妻をのゝしち、いかりいかり、くるひにくるひ、つひ自殺じさつしようとして何度なんど妻子さいし發見はつけんされては自殺することも出來できず、懊惱あうなう煩悶はんもんして居ると、一夜
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(節信は扇にて良因を一つくらはせる。)
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
小川をがはあぶらのやうな水面すゐめんおほきく波立なみだつて、眞黒まつくろ人影ひとかげこはれた蝙蝠傘かうもりがさのやうにうごいてゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
その右臂をたたき折り、生れも付かぬ不具者となり、遂に兵役を免除されて故郷に歸り、八十八歳の今日まで長命して居る。
支那人の文弱と保守 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
呪はしい棍棒だ、そいつでどやされると堪らなく痛い。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
その言ひ草がどうだらう——『さあ、そこにおとなしく坐つとるんだ。これからはフェルヂナンド王だなんて名乘ると、らしめのためにちのめされるぞ。』
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)