“忍耐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんたい51.4%
がまん32.4%
しんぼう8.1%
こら2.7%
こらえ2.7%
こらえしょう2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、忍耐にんたいをしなければなりません。わたしは、また、きっと、もう一ここへやってきますよ。それまでは、達者たっしゃでいてください。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぐりつけられるように。……金石街道でお優さんと死のうとした、並木の松に、形がそっくりに見えて忍耐がまんがならないのです。——
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこを思へば、叱られても、不自由な世帯に縮んでゐる、女子はまだも世間から、目指されぬのを徳にして、じつと忍耐しんぼう致しませう。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
もがいても駄目なら忍耐こらえても駄目だよ。どうせはそこへ落ち込むんだから。みんなの男がそうであったように。でも暁方あけがたの鐘が鳴ったら、あるいはそうでなくなるかもしれない。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「突いた! 股を! 自分の股を! とうとう忍耐こらえた! 若衆武士は忍耐こらえた!」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こうお種は言って、若い時のような忍耐こらえしょうは無くなったという風で、やがて笑いながら台所の方へ出て行った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)