“小川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おがわ58.5%
をがは28.3%
こがわ5.7%
こかわ3.8%
おがは1.9%
こがは1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、小川おがわれていって、ボンをみずなかれてあらってやったりして、ボンをよろこばせるのをもたのしみの一つとしているのです。
少年の日の悲哀 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、變化へんくわのない街道かいだう相變あいかはらず小川をがは沿うて、たひら田畑たはたあひだをまつぐにはしつてゐた。きりほとんあがつて、そらには星影ほしかげがキラキラとした。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
曲りくねってくうちに、小川こがわに掛けた板橋を渡って、田圃たんぼが半分町になり掛かって、掛流しの折のような新しい家のまばらに立っているあたりに出た。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
兼ねて下京しもぎょうを追出されておりました細川方の郎党衆、一条小川こかわより東は今出川まで一条の大路に小屋を掛けて住居しておりましたのが、この桃花坊の火
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
小川おがはいて、草をもぢや/\やして、其縁そのふちひつじを二匹かして、其向ふがはに大きな男が洋杖ステツキを持つて立つてゐる所を写したものである。男のかほが甚だ獰猛に出来てゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
菓子種は小川こがはのやうに焼鍋の上に流れる。バタが歌ふ。火がつぶやく。そして誰の皿の上にも釣り上げられたうをのやうに、焼立の菓子が落ちて来る。