“霽”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
77.2%
あが12.4%
はら4.6%
はれ2.5%
0.8%
はる0.8%
0.8%
しぐれ0.4%
0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“霽”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション23.5%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本16.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行4.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
午後には、やや西の方がれかかって、時が経つにつれて、赤いぼやけた雲の色になった。日が短くて、薄ら寒い空気であった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
これを、不動の体というか、朝霧の陽にれあがるときなどは、全軍ひとつの精神から湯気が立ちのぼっているように見られた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
食堂で朝食を濟ませてから、又甲板へ出て見ると、もう雨はあがつてゐたが、まだ、煙のやうな雲が山々の峽を去來してゐる。
「寒くなった。……出ようじゃないか。——ああ西日が当ると思ったら、向うの蕃椒とうがらしか。慌てている。が雨はあがった。」
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なでう一度ひとたびさきの失望と恨とをはらし得て、胸裡きようりの涼きこと、氷を砕いて明鏡をぐが如く為ざらん
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
手は疑ひをはらさんため彼を助けさぐり得て、目の果し能はざるつとめを行ふ、この時わが爲せることまたかゝる人に似たりき
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大石はこの瞳の光を自分の顔に注がれたとき、自分の顔の覚えずはれやかになるのを感じた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
汝はわがためにそのはれやかなるそらを打明けて何の隱すところもなし。
夕立ががったばかりである。崖土がけつちはすべる。女童めわらべの二人は、ようやく河原へ降りて行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(ごろごろと、ひと雷鳴かみなりやって来れば、梅雨もここらでがる頃だが)
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鶯や雨がはるれば日がくるゝ 釣壺
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
廿七日暁より雨大に降る。風亦甚し。因てなほ川崎屋にあり。一商人平家蟹を携て余にかはんことをすゝむ。すなはち庾子亮蟹譜ゆしりやうかいふに載する蟹殻如人面じんめんのごときものありと称するものなり。午後風をさまりはる
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
南家ナンケ郎女イラツメ神隠カミカクしにつたのは、ソノ夜であつた。家人は、翌朝空がれ、山々がなごりなく見えわたる時まで、気がつかずに居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
やがて、あらゆる光りは薄れて、雲はれた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いづくしぐれ傘を手にさげて歸る僧
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
比叡山ひえいざん延暦寺えんりやくじの、今、私の坐つてゐる宿院の二階の座敷の東の窓の机につて遠く眼を放つてゐると、老杉蓊鬱おううつたる尾峰の彼方に琵琶湖の水が古鏡の表の如く、五月雨れの日を受けて白く光つてゐる。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)