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霽
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はら
ふりがな文庫
“
霽
(
はら
)” の例文
ムシャクリ出しやアがッて、己の身体へ傷までつけて
帰
(
けえ
)
すような事をしたアだもの、若草だっても此の怨みを
霽
(
はら
)
さずに置くものか
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
膝下
(
しっか
)
に
奉仕
(
ほうじ
)
することとなすべきなど語り聞えて東京に帰り、
先
(
ま
)
ず愛児の健やかなる顔を見て、始めて十数日来の
憂
(
う
)
さを
霽
(
はら
)
しぬ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
その故に彼は外に出でて
憂
(
うさ
)
を
霽
(
はら
)
すに
忙
(
いそがはし
)
きにあらずや。されども彼の忘れず
塒
(
ねぐら
)
に帰り
来
(
きた
)
るは、又この妻の美き顔を見んが為のみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
右衞門佐若年のために政事向不行屆とあつて、領國を召し上げられるなら、力に及ばぬ。無實の罪だけは
霽
(
はら
)
して進ぜたい。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
手は疑ひを
霽
(
はら
)
さんため彼を助け
探
(
さぐ
)
り得て、目の果し能はざる
役
(
つとめ
)
を行ふ、この時わが爲せることまたかゝる人に似たりき
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
だが、よく見ると、念仏踊りであつたゞけに、名古屋山三郎の亡霊現れて、お国の踊りを見て、妄執を
霽
(
はら
)
して去ると言ふのは、やはり供養の形の念仏である。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一日散歩のついで、吾友の上をおもひつゝ、かの
猶太廓
(
ゲツトオ
)
に入りぬ。若し期せずして其人に逢はゞ、我友の怒を
霽
(
はら
)
す
便
(
たより
)
にもならんとおもひき。されど我は彼翁をだに見ざりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
其傍に
光輝
(
こうき
)
燦爛
(
さんらん
)
たるものあるを
見
(
み
)
しものありと、此等の
迷霧
(
めいむ
)
を
霽
(
はら
)
さしめんとの
志
(
こころざし
)
は一行の胸中に
勃然
(
ぼつぜん
)
たり、
此挙
(
このきよ
)
や数年前より
県庁内
(
けんちやうない
)
に於て
行
(
おこな
)
はんとの
議
(
ぎ
)
ありしも
常
(
つね
)
に
其機
(
そのき
)
を得ず
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
お政はまた人の
幸福
(
しあわせ
)
をいいだして羨やむので、お勢はもはや勘弁がならず、胸に積る昼間からの
鬱憤
(
うっぷん
)
を一時に
霽
(
はら
)
そうという意気込で、言葉鋭く云いまくッてみると、母の方にも存外な道理が有ッて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
誰も好んでそれを
霽
(
はら
)
そうとするものがない。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
私はそれで貴方に
赦
(
ゆる
)
された積で喜んで死にますから。貴方もどうぞそれでもう
堪忍
(
かんにん
)
して、今までの恨は
霽
(
はら
)
して下さいまし、よう、貫一さん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
遠からず父上母上を迎へ取り、
膝下
(
しつか
)
に
奉仕
(
ほうじ
)
することとなすべきなど語り
聞
(
きこ
)
えて東京に帰り、先づ愛児の
健
(
すこや
)
かなる顔を見て、始めて十
数日来
(
すうにちらい
)
の
憂
(
う
)
さを
霽
(
はら
)
しぬ。
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
私も以前は、旅の途すがら、海原を見
霽
(
はら
)
し、美しい花野の展けて居る場処に来た旅人たちが、景色にうたれて、歌を詠じたものと考へて居た。併し其は単なる空想であつた。
叙景詩の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
遺恨を
霽
(
はら
)
した其の上にて
潔
(
いさぎよ
)
く切腹いたそうか、
斯
(
か
)
くては
卑怯
(
ひきょう
)
と云われようか、
寧
(
いっ
)
そ此の場で切腹いたそうかと思案にくれて居りますところへ、
何処
(
どこ
)
で聞付けましたか下男森松が駈付けまして
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さて自由の風に心
霽
(
はら
)
して
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
売られた人達を苦めるやうなそんな
復讐
(
ふくしゆう
)
などは為たくはありません、唯自分だけで可いから、一旦受けた恨! それだけは
屹
(
きつ
)
と
霽
(
はら
)
さなければ
措
(
お
)
かん精神。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
遺恨
(
うらみ
)
霽
(
はら
)
さばやと、
時
(
とき
)
の
王鬼
(
わうおに
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この
遺恨
(
うらみ
)
霽
(
はら
)
さばやと
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
霽
漢検1級
部首:⾬
22画
“霽”を含む語句
見霽
雨霽
夕霽
雪霽
霽月
光風霽月
霽間
晩霽
梅雨霽
気霽
霽顔
霽際
霽朗
霽々
陰霽
秋霽
牢霽
三輪崎霽波
欝霽
朝霽
...