“奉仕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうし33.3%
ほうじ33.3%
かしづ6.7%
つかえ6.7%
つかえたてまつり6.7%
まつろ6.7%
サアビス6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「世は戦塵濛々せんじんもうもう九重ここのえおくもなんとなくあわただしく、日ごとご君側くんそく奉仕ほうしに、少しのおひまもないていにお見うけ申しまする」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
膝下しっか奉仕ほうじすることとなすべきなど語り聞えて東京に帰り、ず愛児の健やかなる顔を見て、始めて十数日来のさをはらしぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
只だひとへに主義の為めに御尽くしなさるのを知りましたものですから、私は心中に理想の良人と奉仕かしづいて、此身は最早もはや彼人の前に献げましたと云ふことをたしかに神様に誓つたのですよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
白絹の小袖にはかまは、神楽かぐらをする時の正装であって、平常ふだん、ここのたちで勉強したり掃除をしている時は、大口に似た木綿の袴を穿き、たもとの短い着物を着て、朝のお奉仕つかえがすむと
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがしつらつら先考御当家に奉仕つかえたてまつりそろてより以来の事を思うに、父兄ことごとく出格の御引立をこうむりしは言うもさらなり、某一身に取りては、長崎において相役横田清兵衛を討ち果たし候時
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
されど今の御疑ひ一〇二僻言ひがごとならぬは、大師は神通自在じんつうじざいにして一〇三隠神かくれがみえきして道なきをひらき、いはほるには土を穿うがつよりもやすく、大蛇をろち一〇四いましめ、化鳥けてう一〇五奉仕まつろへしめ給ふ事
幇間同士が血のしたたるビフテキを捧げて出た、獅子の口へ、身をにえにして奉った、という生命いのちした、奉仕サアビスである。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)