“つかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
26.7%
13.3%
奉仕6.7%
閉塞6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし我々の趣味がいわゆる人格の大部を構成するものと見傚みなし得るならば、作を通して著者自身の面影おもかげうかがう事ができると云ってもつかえないでありましょう。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この間おさんの三馬さんまぬすんでこの返報をしてやってから、やっと胸のつかえが下りた。吾輩が最後につまみ出されようとしたときに、このうちの主人が騒々しい何だといいながら出て来た。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
で李白は危険を感じ、事を設けてつかえを辞した。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
白絹の小袖にはかまは、神楽かぐらをする時の正装であって、平常ふだん、ここのたちで勉強したり掃除をしている時は、大口に似た木綿の袴を穿き、たもとの短い着物を着て、朝のお奉仕つかえがすむと
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし永い間には取外とりはずしも有ると見えて、曾て何かの事ですこしばかり課長殿の御機嫌を損ねた時は、昇はその当坐一両日いちりょうにちの間、胸が閉塞つかえて食事が進まなかッたとかいうが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「これで大先生も浮ばれましょう。あっしもなんだか胸のつかえが下りたような心持だ、——ねえお嬢さん、大先生の一周忌が過ぎたら、あなたと仁木先生のお仲人は佐兵衛が勤めますぜ」
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)