“つか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツカ
語句割合
23.0%
7.8%
6.9%
6.8%
5.7%
使5.1%
4.7%
4.7%
3.5%
3.3%
3.1%
2.9%
2.6%
2.3%
2.1%
1.6%
1.4%
1.2%
疲労1.1%
1.0%
0.9%
0.8%
0.7%
0.5%
0.5%
0.4%
𣠽0.3%
0.3%
使用0.3%
0.3%
0.3%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
刀柄0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
疲勞0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
使役0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
傭使0.0%
剣夾0.0%
労疲0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
墳墓0.0%
0.0%
師事0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
把握0.0%
0.0%
採用0.0%
0.0%
0.0%
柄刀0.0%
浪費0.0%
消費0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
費消0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
鞘手0.0%
0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は入口にうずくまるフランシスに眼をつけると、きっとクララの方に鋭いを向けたが、フランシスの襟元んで引きおこした。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「御父さまはきっと私達が要らない贅沢をして、むやみに御金をぱっぱっとうようにでも思っていらっしゃるのよ。きっとそうよ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、れてきたにバサバサとめて、ひつかうとするけれど、ラランのやつはさつさとびながら、いたもので
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
玉蜀黍の毛をねて結ったようなる島田を大童に振り乱し、ごろりと横にしたる十七八の娘、色白の下豊といえばかあいげなれど
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
何故とはなく全身に凝縮した感じが起って、無意識に軍刀のを押え、宇治は堤の斜面をりながらかけ降りた。高城がすぐ続いた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
おのづから智慧はつて、に、隱形陰體魔法使つて、人目にかくれびつゝ、何處へかつてくかともはれた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なぜならば、わたしは金銭においてではないが、うららかな時間と夏の日において富んでおり、それを惜しげなくったからである。
油断をしてゐるうちに、達二はいきなり山男に足をまれて倒されました。山男は達二を組み敷いて、刀を取り上げてしまひました。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
れども彼は一方においては事物の真相を察する烱眼あるにらず、いわゆる天下の大勢を既にれるにみ、だ至らざるに察し
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
このか。——これもその呂宋兵衛が、桑名から浜松へくるとちゅうでまえたのを、菊池半助のところへ土産に持ってきたのじゃ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鍛冶仕事へてたが、それでもういふ職業くべからざる道具といふと何處でもさういふへてくれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
自己の余生を亡き夫の遺業の完成のためにねるは、なおます夫にうる如き心地がして、この上もない楽しみではあるけれども
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
不潔な人間は一般に怠惰な人間であり、ストーヴのそばに坐りこみ、太陽がその寝姿を照らし、れもしないのに休息する者である。
それと一緒に、声がピッタリと咽喉えてしまって、名前を呼べる位ならまだしも、声を立てる事すら出来なくなっているじゃないの。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
以て徳川氏の威権を維持せんとしたるが如きは、人各々そのうる所に向って職分を忘れざるものにして、また哀むに足るものあり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
それを支那の下男が石油缶へ移して天秤棒いで、どこかへ持って行く。風呂にりながら、どこへ持って行くんだろうなと考えた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
余は答へんとすれど声出でず、膝のりにかれて立つに堪へねば、椅子をまんとせしまでは覚えしが、そのに地に倒れぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「おア! わツしや、ホトトギスの武夫と浪子のやうな清い仲にならうと思うたんぢや。若い衆のとは違ふ。悪いこつちやない!」
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
平太郎はの六助に寝衣を出してもらってそれを着たが、半路以上もある処を走って疲労れたので、其のまま蚊帳の中へ入って横になった。
魔王物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一尺位の深い所まで水にると、二三度粟をといで水をごぼごぼ汲み入れ、再びうふふ、うふふ奇声を上げながら飛び出した。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
死骸のかたわらに出刃庖丁が捨ててあった。の所に片仮名のテの字の焼き印のある、これを調べると、出刃打ちのっていた道具だ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして、せんの犬ののとなりへ穴をほり、死がいをていねいにズックのきれでつつんで中へ入れ、ちゃんと土をもり上げました。
やどなし犬 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
その十七文字を、上から読んだり、下から読んだり、ドッ、ドッと笑い崩れら、胸一杯にえた溜飲を下げて居るのでした。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
看護れぬ、雪子りぬ、きのふも植村ひしとひ、今日植村ひたりとふ、てゝ姿るばかり
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一行はアルバノの山をえたり。カムパニアの曠野は我前にれり。道の傍なる、蔦蘿深くせるアスカニウスのは先づ我眼に映ぜり。
表階子の口にれる大時計は、病みれたるやうの鈍き響をして、廊下の彷徨ふを、数ふればに十一時なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
熱湯を浴びた二人が先に、𣠽に手を掛けた刀をも抜かずに、座敷から縁側へ、縁側から庭へ逃げた。跡の一人も続いて逃げた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
満足げに首肯き首肯き小高い土盛りの中央に月の光を背にして立った。今一度、勢よく軍刀のを背後に押しやって咳一咳した。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
母に言付けられて、お俊は次の間に置いてあるの机の方へ行った。実の使用っていた机だ。その抽匣の中から、最近に来た父の手紙を取出した。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
けれども、天魔に魅入られたものと親父も愛相して、一人の娘を阿父さん彼自身より十歳ばかりも老漢の高利貸にくれて了つたのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大局から、我々のんでいるところから見とおして私の最善の善意と努力で噛みこなして滋養にしましょう。
飢えた蒼鷹が小鳥をむのはこんな塩梅で有ろうかと思う程に文三が手紙を引掴んで、封目を押切ッて、故意声高に読み出したが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その痩せたる姿、黄ばみし面は、あたりの草木のすくやかに生ひ立てると表裏にて、を出でたる枯骨にも譬へつべし。
津田はえた。小林を研究し尽した上でなければとした返事は与えられなかった。夫人は再びき直した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
貫一は覚えず足を踏止めて、そのれるを花に注ぎつ。宮ははやここに居たりとやうに、彼は卒爾の感にれたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今にして思へば政海の波浪はから高く自からく、虚名を貪り俗情にはるゝの人にはひ、を用ゆるのおもしろみあるべきも
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
教会が一層つかしくて——彼人の影が見えると嬉しく、如何かして御来会なさらぬ時には、非常な寂寞を感じましてネ、私始めは何のこととも気がなかつたのですが、或夜
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
かゝれ/\と刀柄をたゝけば、応と意気込む覚えの面々、人甲斐も無き旅僧一人。何程の事やあらむとりつゝ、雪影うつらふ氷のを、抜きれ抜き連れひかゝる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
取る事出來ずと云ふをより一人が往手の道に立ちなら否で宜事なりれるは少しもなし何でも荷物をせてはにや成らぬとゆすり半分喧嘩仕懸に傳吉は何とか此場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伯父といふものは借金を拵へたり、恋病れたり、猫にられたりするにとつては、少くとも一人は無くてならない実用品なのである。伯父は言つた。
ってえや、野郎、何が望みで人の身体を捜すんだ。なんかむと噛み付いてやるぞ、畜生ッ」
まったくお話しに聞惚れましたか、こちらがれて閑静な所為か、とも気がないでおりました。実は余り騒々しいので、そこをげて参ったのです。しかし降りそうになって来ました。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
○「エ、なんだ、慌てるにも程があるもんでございますよ、へぶっって、ハア、提灯もなにも消されて仕舞った」
鐵車進歩兎角はしくない、運轉係水兵も、此時餘程疲勞れてえたので、へた、人間精力にはがある、からかゝる深林突進するのは
局に臨み交〻争ひ、雌雄未だ決せずば、毫釐も以てふ可からず。局勢已にれなば、精を専にして生を求めよ。局勢已に弱くば、意を鋭くして侵しけよ。
囲碁雑考 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一日平均五六百本の針に刺されて、色上げを良くする為め湯へって出て来る人は、皆半死半生ので清吉の足下に打ち倒れたまゝ、暫くは身動きさえも出来なかった。
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
何福等を見て安と合撃し、燕兵数千を殺してけしが、高煦は南軍のれたるを見、林間より突出し、新鋭の勢をもて打撃を加え、王は兵をしてい撃ちたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
押の強さうな用人にまつて、錢形平次もく降參してしまひました。
退身流浪の身と成りしが二君に仕へるは武士廉恥所成れ共座してへば山もし何れへか仕官んと思ひしに不幸にも永のひに夫も成らず困苦に困苦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
へ手をかけ身構える。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
正月は奴婢どもゝしはて遊をなさしむるゆゑ、羽子んとて、まづ其処を見たてゝ雪をふみかためて角力場のごとくになし、羽子は溲疏を一寸ほど筒切になし
そう思うと、わざ/\五万を越す大金をって、園遊会をやったことまでが、馬鹿らしくなった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
屠手として是処に使役はれて居る壮丁は十人り、いづれひの無い新平民——殊に卑賤しい手合と見えて、特色のある皮膚の色が明白と目につく。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
使役ふと見てもよし、僕はまた君から助けられると見られても——、君は君で働き、僕は僕で働くのだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
彼は先づかく会釈して席に着きけるに、婦人は猶もを示さざらんやうにを下げて礼をせり。しかも彼はくその下げたるへたる手とを挙げざるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
涙ながらに手をへて、吾が足下額叩く宮を、何為らんとやうに打見遣りたる貫一は
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
何にしても、扉ので、左足が停まるように定める必要があったのだ。何故なら、左足がその位置で停まると、続いて右足が動き出しても、それが中途で閾にえてしまうだろう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし貴方が三たびえて、それ以後の韻律を失ってしまったのは、けっして偶然の事故ではないのですよ。その一語には、少なくとも匕首くらいの心理的効果があるからなんです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ず逃たりしが惡者共は何所迄もと猶も間近逐來る故に半四郎は如何にもして逃行んとする幸ひ脇道の有しかば身をへして逃込を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
せ給ひながら是は内々なり必ず沙汰らずとられたるが吉宗公が溜息せ給ふは抑々天一坊の身の上をての事なり世の親の子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
を診るのに両方の手をめえて考えるのが小一時もかゝって、余り永いもんだで病人が大儀だから、少し寝かしてくんろてえまで、診るそうです
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
男が先へっていりゃアを悪がってれめえから、さくなってると、誰もいねえと思ってすっとって来ると、アこゝにいたよって手をめえて引入れると、お来ねえかと思ったよ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「その御子を取らむ時に、その母王をもひ取れ。御髮にもあれ、御手にもあれ、取り獲むまにまに、みてき出でよ」
「我はしき友なれ二七こそ弔ひ來つらくのみ。何ぞは吾を、穢き人にふる」といひて、御佩の十の劒を拔きて、その喪屋を切り伏せ、足もちてゑ離ち遣りき。
ここにその建御名方の神の手を取らむと乞ひして取れば、若葦を取るがごと、ぎて、投げ離ちたまひしかば、すなはち逃げにき。
また「いかにかねぎつる」と詔りたまひしかば、答へて白さく、「朝署に厠に入りし時、待ち捕へぎて、その枝を引ききて、につつみて投げてつ」
実業家達は小才の利く調法な男を傭使へるのだから徳用向きの仕入物を買倒す気で居る。
青年実業家 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
図書は躊躇の後決然として進む。を定めて、夫人の姿を認む。剣夾に手を掛け、気構えたるが、じりじりと退る。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それからゆるやかな幾呼吸、微塵労疲れた気勢もない。で、また賊はムラムラと散ったが、それでも逃げようとしないのは、不思議なほどの度胸であった。彼らは口々にめ合った。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お弁当をって居るのが小結という、ういう訳でもありますまいが、見た処は見上げる様で、胸毛があって膏薬なぞがあってらしい様でありますが、愛敬のあるものでございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
嘗て長き試みに耐へ、フランスの血染めのを築けるは今緑の足の下にあり 四三—四五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
辛未、皇太子、使をして飢者を視しむ。使者り来て曰く、飢者既にりぬ。に皇太子を悲しみ、則ちりて以て当処めしむ。む。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
、——いかならむ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
玄徳の父母祖先の墳墓は、すべて涿郡にあるので、母公は、婿の孝心をし、それに従うのはまた、妻の道であると、機嫌よく夫婦を出してやった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山川もよりてふるながらたぎつ河内船出するかも 〔巻一・三九〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「まあ、そんなもんじゃな。だが、一噌でなし千野流でなし……どなたに師事れたの」
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大阪からながれてきたチヨダ・ビルのダンサー達がれた皮膚をしてアスハルトの冷たい街路に踊る靴をすべらした。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
與吉無意識告口からしく果敢なくなつていた。憤怒すのにはれてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
うれしい皇軍赫々たる大戦果により、なんだかちかごろこの地球というものが急に狭くなって、鼻がえるようでいけない。これは作者だけの感じではあるまい。
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
われ 烈しき森に切にれて
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
進んだり退いたり飛びあがったり飛びおりたり、ものの一時も闘っていたが、王の鶉の方がようやくれて来た。
王成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
としちゃあ、お客にまで気を悪くさせるから伏せてはあろうが、お前さんだ、今日は剃刀をわねえことを知っていそうなもんだと思うが、でも気がつかねえでいるのかしら。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
勇は秀子の豊満な腕をんで、母親に物を強請る子のように打ち振りました。秀子はそうされ乍らも、小娘のように、シクシクと泣いて居たのです。あの勝気の秀子が——
流行作家の死 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
私は自分でこの運命を把握まないと同じやうに、あなたにも、負ふて戴かうとは思ひません。私共は苦しみ、忍ぶやうに生れて來てゐるのです——あなたも私と同じやうに。さうなさいまし。
「さうぢやねえんだよ、店臺自分まつたからめえたなんだよ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
おまへが郵便局へ行きたいと云ふから、は男になつたりなどしないで、局長につて女ので、採用つて貰ふことを一生懸命ですればいいと思つて居たよ。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
『嬉遊笑覧』八に、この、もと漢土の法なり。『博物類纂』十に、悪犬に遇わば左手を以てより起し、一口気を吹きってに至ってこれをめば犬すなわち退き伏すと。
保は英語をい英文を読むことを志しているのに、学校の現状を見れば、所望にう科目はてなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼の忿念は刻々と燃えて、握りしめた柄刀に、微かな鍔鳴りがガタガタと聞かれだした。金井一角をさえ真ッ二つにした腕——三太刀振って三人を外さなかった春日新九郎だ。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女が株券を売って得た三千幾許の金は、彼の上衣の内かくしに入っているに違いない。彼は貧乏している癖に、いい煙草と競馬に金を浪費うのが好きであった。
秘められたる挿話 (新字新仮名) / 松本泰(著)
半歳近く病褥に就いたり、起きたりしてうつら/\日を送っているうちに、持合せの金は大方消費ってった。遠く外国にいては金より他に頼みはない。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
水につた桃林を、人は雨外套の襟をたてて足ばやに、暗いはうへ消えていつた。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
ある夏の夕方、仲善しの朋輩の一人が、荒縄の水につたのを
御奉行様はあの一件の為にどれ程おれなさった事でございましょう。皆天下の御為なのでございます。今思いましても有難い極みでございます。
殺された天一坊 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
死屍を×(14)れてんだ
窮するとは道に窮するのに非ずや。今、、仁義の道を抱き乱世の患に遭う。何ぞ窮すとなさんや。もしそれ、食足らず体るるを
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
妾は気でもったのか知らと、お葉はつくづく自分の馬鹿馬鹿しさに愛想した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
急ぐ程に宿場共思はるゝ所へ出し頃は夜は白々明放れ往來の旅人も多く有ければ兩人は漸々心落付初めて勞れを覺えづ此邊にて一息んと茶見世に立寄て腰を掛ければ茶店の親父は茶を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やがて彼が出づれば、待ちけるやうに男は入替りて、なほ飽くまで此方を向かざらんと為つつ、蕭索ふ音を立つるのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
もちろん組合の費用は全部、費消っても構わない覚悟はきめていた訳だがそれでも多寡は知れている。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
今日は、十五、六の小僧で減らず口のチャンピオンとでも言うべき定公を供に、もう一度脇坂様へ取り入ろうと、おい物を持って出かけて来たところ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
モンマルトルのピオレエの家へ洗濯料を払はずに来たことに気が附いて持つて行つたら、細君のブランシユが寝台の下からが見附かつたと云つて晶子のつてた絵具箱を渡してれた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
その傍に長くなって、ときどきえながら講談本を声高らかに読み上げるのが、閑の日の勘弁勘次の仕事でもあった。
見れば成程割羽織草鞋はばき、両刀に袋をかけた旅装でした。呉羽之介は振放しかねて
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
巡査は、ずるりと靴をずらして、佩剣鞘手に居直ったのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これをり山といふ。(山にとまりゐて㕝をなすゆゑ也)さて夏秋にいたればおきたるゆゑ、牛馬ひてを家にびて用にあつる也。