“羸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
か33.3%
つか33.3%
やつ11.1%
や11.1%
やつれ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして心の中にも体の中にも、これに邪魔をしそうな或る物が動き出さないのを見て、最終の勝利を羸(か)ち得たように思った。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「夜深うして方(まさ)に独り臥(ふ)したり、誰(た)が為(た)めにか塵(ちり)の牀(とこ)を払はん」「形羸(つか)れて朝餐(てうさん)の減ずるを覚ゆ、睡り少うして偏(ひと)へに夜漏(やろう)の長きを知る」
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
蒼(あを)く羸(やつ)れたる直道が顔は可忌(いまはし)くも白き色に変じ、声は甲高(かんだか)に細りて、膝(ひざ)に置ける手頭(てさき)は連(しき)りに震ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
『摩訶僧祇律』七に雪山水中の竜が仙人の行儀よく座禅するを愛し七巾(まき)巻きて自分の額で仙人の項(うなじ)を覆い、食事のほか日常かくするので仙人休み得ず身体萎(くたびれ)羸(や)せて瘡疥を生ず
久(ひさし)う御目(おんめ)もじ致さず候中(さふらふうち)に、別の人のやうに総(すべ)て御変(おんかは)り被成(なされ)候も、私(わたくし)には何(なに)とやら悲く、又殊(こと)に御顔の羸(やつれ)、御血色の悪さも一方(ひとかた)ならず被為居候(ゐらせられさふらふ)は、如何(いか)なる御疾(おんわづらひ)に候や
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)