“羸痩”の読み方と例文
読み方割合
るいそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全身には大出血特有の不気味な羸痩るいそうが現われ、弛んだ皮膚は波打って、それが薄気味悪く、燐光色に透き通って見えるのだった。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
新島君は当時より既によほど健康を損じておられたものと見えて、顔色蒼白そうはく体躯たいく羸痩るいそうという風が見えた。屡々しばしばせきをしておられたのが今なお耳に残っている。
顔色蒼く頬もこけ、全身羸痩るいそうしているのは、杉窪の里で受けた傷が、いまだにたたっているからであろう。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)