“朝餐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさげ48.1%
あさめし25.9%
ちょうさん22.2%
てうさん3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅間の山麓さんろくにあるこの町々はねむりから覚めた時だ。朝餐あさげの煙は何となく湿った空気の中に登りつつある。鶏の声も遠近おちこちに聞える。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と、そこへ、辰男は梅干で茶漬の朝餐あさめしを濟まして、齒を吸ひ/\上つて來たので、勝代は押入から洋服を取り出してやつて
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
簡単な御朝食はしるしだけお取りになるが、帝王の御朝餐ちょうさんとして用意される大床子だいしょうじのお料理などは召し上がらないものになっていた。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「夜深うしてまさに独りしたり、めにかちりとこを払はん」「形つかれて朝餐てうさんの減ずるを覚ゆ、睡り少うしてひとへに夜漏やろうの長きを知る」
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)