“膝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひざ99.6%
ひぎ0.1%
ひざま0.1%
ヒザ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『そこだ、そこだ!』とお婆さんは言いました。そしてひざをついて、まっかなじゅうたんにキスをしました。——お婆さんは泣いていたと思います。
夜っぴて燃しつづけていた焚火の上に、彼は更に一握りの枯れ枝を投げ入れた。火の粉が舞いあがった。ひざをたてていた仲間の顔がぎらりと輝いた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
自分もそれでたくさんだと考えて、器械か何ぞとひざを突き合せ肩を並べたかのごとくに、行きたい所まで同席して不意と下りてしまうだけであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その言い方が相当に厳粛だったので、雛妓もあきらめて逸作のそばを離れると今度はわたくしのところへ来て、そしてわたくしのひざへ手をかけ、
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
トしきり重吉のひざにもたれて笑っていたお千代は坐りなおって、「それさえ大丈夫なら安心だわ。楽しみ半分にいいじゃありませんか。」
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「お前の足下に坐り、お前のひぎに頭をのせ、お前の手を握って——」と、そう書くのが六十歳の少年ベルリオーズの心意気だったのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
彼はその場にひざまずくのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
ヒザが、ヒヂが、オモムろに埋れてゐた感覚をとり戻して来るらしく、ヒトの頭に響いて居るもの——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)