“ひざま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
85.3%
5.9%
2.9%
膝枕2.9%
跪坐2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも言附られし役目を行うが如くに泰然自若として老人の死骸のもとに行き、そのそばひざまずきてそろ/\と死骸を検査し初めぬ。
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
いいつけていると、摺り足の音せわしく一人の家臣が取次口へひざまずいた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はその場にひざまずくのだ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
巻十四(三四五七)に、「うち日さす宮の吾背わがせ大和女やまとめ膝枕ひざまくごとにを忘らすな」というのがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
幹事の告別の言葉があり、一同の讃美歌の合唱があり、ある宣教師の声で別れの祝祷いのりがあって、菅も捨吉も物のかげに跪坐ひざまずいた頃は、やがて四時間ばかりも遊んだ後であった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)