“吾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
われ36.6%
29.8%
わが13.2%
8.7%
おれ1.9%
あれ1.5%
1.5%
おり1.1%
0.8%
あが0.8%
ワレ0.8%
おの0.4%
おら0.4%
ひと0.4%
やつかれ0.4%
わし0.4%
わぬ0.4%
アレ0.4%
ワイ0.4%
ワガ0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしひとたび筆をって喧嘩けんかするわれ煩悶はんもんする吾、泣く吾、を描く時はやはり大人が小児を視るごとき立場から筆を下す。
写生文 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかるに『史記』の記者はこの章を取って『春秋』述作の動機とし、「われ何を以てか自らを後世にあらわさん」とさえも孔子に言わしめている。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
山科やましな木幡こはたやまうまはあれどかちおもひかね 〔巻十一・二四二五〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「昔しさる好事家こうずかがヴィーナスの銅像を掘り出して、が庭のながめにと橄欖かんらんの濃く吹くあたりにえたそうです」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何のじょうを含みてかわがあたえしくしにジッと見とれ居る美しさ、アヽ此処ここなりと幻像まぼろしを写してまた一鑿ひとのみ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ただ数箇所、開港の事をほどよく申べて、国力充実の後打攘しかるべしなど、わが心にも非ざる迂腐うふの論を書付けて口書とす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
土筆摘み、妻と子と摘み、うすあかき土筆の茎の緑だつそのこなの、かなしともも妻も摘め、をさな児もしみみ摘みをる、そのをさなさを。
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上毛野かみつけぬ安蘇あそ真麻まそむらむだれどかぬをどかがせむ 〔巻十四・三四〇四〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
(お貞、おれも環にゃ血を分けたもんだがなあ。)とさもなさけなそうに言ったのには、私もたまらなく気の毒だったよ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
清「これ長二手前てめえ能くおれこせえた棚を毀したな、手前は大層上手になった、己の仕事に嘘があるとは感心だ、何処に嘘があるか手前の気の付いた所を一々其処で云って見ろ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
また詔らしめたまはく、「然らば、今還り下りて、墨江の中つ王を殺して、のぼり來ませ。その時に、あれかならず語らはむ」とのりたまひき。
すなわちその歌は、「春のにすみれみにとあれぞ、をなつかしみ一夜ひとよ宿にける」である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
是に八上比売、八十神に答えけらく、汝等ミマシタチの言は聞かじ。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
はもよシヌぶ。藤原處女
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「なあ、お香、さぞおれがことを無慈悲なやつとうらんでいよう。おりゃおまえに怨まれるのが本望だ。いくらでも怨んでくれ。どうせ、おれもこう因業じゃ、いい死に様もしやアしまいが、何、そりゃもとより覚悟の前だ」
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「むむ、お前のすることは一々おりゃ知っとるぞ。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だケエに十年も後家ごけ立デデせ、ホガガらワラシもらわらの上ララそだデデ見デも
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
「すめらがうづのみ手もちかき撫でぞねぎ給ふ。とり撫でぞほめ給ふ」など言ふのは、唯の犒ひではない。
小禽来てひと日楽しむ豆柿はあが楽しみてむにまかせぬ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
れまさむあが御子みこ益荒男ますらをならば、
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
カミ毛野ケヌ 佐野サヌのくゝたち折りはやし、ワレたむゑ。今年ずとも
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
——ワレツイエリヲ左ニセン
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
則ち草壁皇子尊づ進みて盟ひていはく、天神あまつかみ地祇くにつかみ、及び天皇すめらみことあきらめたまへ、おのれ兄弟長幼、あはせて十余のみこおのおの異腹ことはらよりづ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
けンどもが、何も旦那様あ、訴人をしろという、いいつけはしなさらねえだから、おら知らねえで、押通おっとおしやさ。そンかわりにゃあまた、いいつけられたことはハイ一寸もずらさねえだ。何でも戸外おもてへ出すことはなりましねえ。腕ずくでも逢わせねえから、そう思ってくれさっしゃい。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何をおっしゃるンです。失敬な。も一度武男の目前まえで言ってごらんなさい。失敬な。男らしく父に相談もせずに、無礼千万な艶書ふみひとにやったりなンぞ……もうこれから決して容赦はしませぬ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
その例は『日本書紀』の「神代巻」出雲の条に、「やつかれれ国つ神、脚摩乳あしなずち我妻号わがつまのな手摩乳てなずち云々」。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わしが今度、府君に従うて、天帝の許へ朝した時、聖者達が数年の後に戦乱が起って、巨河きょかの南、長江の北で、人民が三十余万殺戮せられるということを話しあっていたが、この時になっては、自ら善を積み、仁をかさね、忠孝純至の者でないかぎり、とても免れることはできない
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
諾児汝うべこなわぬに恋ふなもつくぬがなへ行けばこふしかるなも (同・三四七六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼の「妹が為めスガ採りに行きしアレ山路に惑どひ此の日暮しつ」のスガの実もまた同じくガマズミの実であって、これは妹が衣を染めむ料にせんとて山に採りに行き日の暮れるまで一日山中をさ迷ったのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ワイのナ今歳コドシ二十六だネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
天皇に 身もたな知らず 真心をつくしまつるが、ワガ国道クニノミチ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)