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吾
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あ
ふりがな文庫
“
吾
(
あ
)” の例文
「
吾
(
あ
)
が
隱
(
こも
)
りますに因りて、天の原おのづから
闇
(
くら
)
く、葦原の中つ國も皆闇けむと思ふを、
何
(
なに
)
とかも天の
宇受賣
(
うずめ
)
は
樂
(
あそび
)
し、また八百萬の神
諸
(
もろもろ
)
咲
(
わら
)
ふ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
吾
(
あ
)
は老い、
吾
(
あ
)
は嘆けり。
吾
(
あ
)
は白し、早や輝けり。
吾
(
あ
)
は消えむ、ああ早や、
吾
(
あ
)
が妻、
吾
(
あ
)
が子、
吾
(
あ
)
が
弟
(
いろと
)
、
吾
(
あ
)
が
族
(
ぞう
)
の、残れる者、ことごとく
滅
(
めつ
)
せん。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
……島田が乱れて、糸も
切
(
きれ
)
もかからぬ膚を黒く輝く、
吾
(
あ
)
が天女の後光のように包むを見さい。末は
踵
(
かかと
)
に余って
曳
(
ひ
)
くぞの。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大野
(
おほぬら
)
に小雨降りしく
木
(
こ
)
のもとに、時々より
来
(
こ
)
、
吾
(
あ
)
が思ふ人。……どうした? どうかしたのか? おい! おい! 美緒! (声が次第に高くなる)
浮標
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
すなわちこの様に解釈してこそこの歌、すなわち、「
妹
(
いも
)
が
為
(
た
)
め
菅
(
すが
)
の
実
(
み
)
採
(
と
)
りに
行
(
ゆ
)
きし
吾
(
あ
)
れ
山路
(
やまぢ
)
に
惑
(
ま
)
どひ
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
暮
(
くら
)
しつ」
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
「君が行く海辺の宿に霧立たば
吾
(
あ
)
が立ち嘆く息と知りませ」(巻十五・三五八〇)等、類想のものが多い。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
いたいたしくやせほそりたる
吾
(
あ
)
の母の
人力
(
じんりき
)
車にのるをながめたるかも
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
この家に智恵子の
息吹
(
いぶき
)
みちてのこりひとりめつぶる
吾
(
あ
)
をいねしめず
智恵子抄
(新字旧仮名)
/
高村光太郎
(著)
愛
(
め
)
づらしと
吾
(
あ
)
が
思
(
も
)
ふきみは秋山の初もみぢ葉に似てこそありつれ
学生と生活:――恋愛――
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
今は
吾
(
あ
)
は 死なむよわが背恋すれば 一夜一日も 安けくもなし
日本の美
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
あが母の
吾
(
あ
)
を生ましけむうらわかきかなしき力おもはざらめや
僻見
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
さゝの葉はみ山もさやにさやげども
吾
(
あ
)
は妹おもふ別れ來ぬれば
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
汝、女にあればとて、
吾
(
あ
)
の謂ふやさしき
妹
(
いも
)
にはあらじ!
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
吾
(
あ
)
はもよ
偲
(
しぬ
)
ぶ。藤原処女
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
吾
(
あ
)
ぞひとり
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
吾
(
あ
)
が渡る
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土筆摘み、妻と子と摘み、うすあかき土筆の茎の緑だつその
秀
(
ほ
)
の
粉
(
こな
)
の、かなしとも
吾
(
あ
)
も妻も摘め、をさな児もしみみ摘みをる、そのをさなさを。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ここに答へてのりたまはく、「
吾
(
あれ
)
まづ問はえたれば、吾まづ名告りせむ。
吾
(
あ
)
は
惡
(
まが
)
事も一言、
善事
(
よごと
)
も一言、
言離
(
ことさか
)
の神、
葛城
(
かづらき
)
の
一言主
(
ひとことぬし
)
の大神
六
なり」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
さよばひに
吾
(
あ
)
が来ればたな
隠
(
ぐも
)
り雪は降り来ぬ、さぐもり雨は降り来ぬ、
野
(
ぬ
)
つ鳥、
雉
(
きぎす
)
はとよむ、家つ鳥、
鶏
(
かひ
)
も鳴く。
浮標
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
巻十四(三四五七)に、「うち日さす宮の
吾背
(
わがせ
)
は
大和女
(
やまとめ
)
の
膝枕
(
ひざま
)
くごとに
吾
(
あ
)
を忘らすな」というのがある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
うれしくてうれしくて
吾
(
あ
)
はなきにけり
幌
(
ほろ
)
ををろせといひにけるかな
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
山菅
(
やますげ
)
の
実
(
み
)
ならぬことを
吾
(
あ
)
れによせいはれし
君
(
きみ
)
はたれとかぬらむ
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
吾
(
あ
)
が為は
狭
(
さ
)
くやなりぬる
日本の美
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
土筆摘み、妻と子と摘み、うすあかき土筆の茎の、緑だつその
秀
(
ほ
)
の
粉
(
こな
)
の、かなしとも
吾
(
あ
)
が妻も摘め、をさな児もしみみ摘みをる、そのをさなさを。
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ここにその兄に白して曰はく、「
吾
(
あ
)
は伊豆志袁登賣を得つ」といふ。ここにその兄、弟の婚ひつることを
慨
(
うれた
)
みて、そのうれづくの物を償はざりき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
大野
(
おほぬら
)
に小雨降りしく
木
(
こ
)
のもとに、時々より
来
(
こ
)
、
吾
(
あ
)
が思ふ人、いゝな! 野原に小雨がシヨボシヨボ降つてゐる、その木の下に自分は今立つてお前の事を考へてゐるが
浮標
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
巻十五(三七八五)に
宅守
(
やかもり
)
の、「ほととぎす
間
(
あひだ
)
しまし置け汝が鳴けば
吾
(
あ
)
が
思
(
も
)
ふこころ
甚
(
いた
)
も
術
(
すべ
)
なし」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
妹
(
いも
)
が
為
(
た
)
め
菅
(
すが
)
の
実
(
み
)
採
(
と
)
りに
行
(
ゆ
)
きし
吾
(
あ
)
れ
山路
(
やまぢ
)
に
惑
(
ま
)
どひ
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
暮
(
くら
)
しつ
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
吾
(
あ
)
が為は 照りや給はぬ
日本の美
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
冬ごもり、こもりあかねど、寒き日は
吾
(
あ
)
もちぢまりぬ。春まつと妻は
急
(
せ
)
けども、のどならむ家も
壊
(
く
)
えたり。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いまさかりなり
吾
(
あ
)
が
恋
(
おも
)
ふらくは
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
冬ごもり、こもりあかねど、寒き日は
吾
(
あ
)
もちぢまりぬ。春まつと妻は
急
(
せ
)
けども、のどならむ家も
壊
(
く
)
えたり。
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
そのかみよ、そ様うれしと、ほのぼのと思ひ秘めきと、とりどりやひとりびとりに、
吾
(
あ
)
こそよ
吾
(
あ
)
こそよと膝すり寄せぬ。うち
笑
(
ゑ
)
らぎ何すとすらし、泣かゆとて早や過ぎにけり。
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
まことのみ
吾
(
あ
)
は言ひにけりよかりけり月の光に坐りつつ思ふ
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
桃の御所の庭の西日に下りて
吾
(
あ
)
が巡礼の子にものいふこころ
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
海原
(
うなのはら
)
、
吾
(
あ
)
はえ
治
(
し
)
らさじ
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
海原
(
うなのはら
)
、
吾
(
あ
)
はえ
治
(
し
)
らさじ
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
言
(
こと
)
依
(
よ
)
させ、
吾
(
あ
)
は聴かじ
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
言
(
こと
)
依
(
よ
)
させ、
吾
(
あ
)
は聽かじ
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
総て善し、
吾
(
あ
)
は拝せり。
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
吾
(
あ
)
は老い、
吾
(
あ
)
は嘆けり。
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
吾
(
あ
)
は白し、早や輝けり。
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
吾子
(
あこ
)
よ、
吾
(
あ
)
ぞ。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“吾”の意味
《代名詞》
(われ、わ、上代ではあれ、あ)(古)一人称の代名詞。
(出典:Wiktionary)
吾
漢検準1級
部首:⼝
7画
“吾”を含む語句
吾儕
吾子
吾家
吾妻
吾輩
吾等
吾夫
吾君
吾人
吾々
吾妻鏡
吾嬬
吾妻山
吾妻川
吾曹
吾妻橋
吾身
吾妻下駄
吾妹子
余吾
...