“善事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よきこと25.0%
よいこと12.5%
いいこと12.5%
いゝこと12.5%
ぜんじ12.5%
よごと12.5%
ろく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにせめては其面影おもかげうつつとどめんと思いたち、亀屋の亭主ていしゅに心そえられたるとは知らでみずから善事よきこと考えいだせしように吉兵衛に相談すれば、さて無理ならぬ望み
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かあさま、それでは私はモウどうしてもいことは出来升まいか、私が何か善事よいことをしようと思ひ升と、いつの間にか外の考へが来て邪魔をして居升もの。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
説いてるうちに、何かう、自分が今善事いいことをしてると云つた様な気持がして来た。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
善事いゝことは覚えねえで、密夫いろおとこをこしらえてお屋敷をげ出すのみならず、御主人様を殺し、金を盗みしというは呆れ果てゝ物が云われぬ、お母様が並の人ならば、知らぬふりをしておいでなすッたら
醤にうまくいいくるめられている王水険大先生は、最高の善事ぜんじをするつもりで、醤を引具ひきぐし、窓下に高梯子たかばしごをかけ、それをよじ登って、窓からそっと金博士の様子をうかがったのである。
ここに答へてのりたまはく、「あれまづ問はえたれば、吾まづ名告りせむ。まが事も一言、善事よごとも一言、言離ことさかの神、葛城かづらき一言主ひとことぬしの大神なり」
見ると日頃あんくらせし兄清兵衞よりの手紙てがみつきなつかしくはあれども蕩樂者だうらくものゆゑどう善事ろくわけでは有まじとふう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)