“いゝこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
好事40.0%
善事20.0%
宜事20.0%
春情20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『お志保さん、貴方あなた好事いゝことを教へてあげる。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
善事いゝことは覚えねえで、密夫いろおとこをこしらえてお屋敷をげ出すのみならず、御主人様を殺し、金を盗みしというは呆れ果てゝ物が云われぬ、お母様が並の人ならば、知らぬふりをしておいでなすッたら
取る事出來ずと云ふをかたはらより一人が往手の道に立ちふさがいやなら否で宜事いゝことなりつかれるとがは少しもなし何でも荷物をかつがせてもらはにや成らぬとゆすり半分喧嘩けんくわ仕懸しかけに傳吉は何とか此場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此奴が仕末におへねえあまで、ちひさい頃から、親も兄弟もなく、野原で育つた、丸でけだものといくらも変らねえと云ふ話で、何でも重右衛門(嫌疑者の名)が飯綱原いひつなはらで始めて春情いゝことを教へたとかいふんで
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)