“密夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みっぷ44.4%
みそかお22.2%
まおとこ16.7%
まをとこ5.6%
みつぷ5.6%
いろおとこ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茲まで考え来るときは倉子に密夫みっぷあるぞとは何人なんびとにもしらるゝならん、密夫にあらで誰が又倉子が身に我所天おっとよりも大切ならんや
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
でなければ物真似ものまねの道化に尽きていた為に、こうした密夫みそかおの狂言などに、たのまれるような前代の名優の仕残した型などは、微塵みじんも残っていなかった。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
何事も堪忍致すのは極く身の養生くすり、なれども堪忍の致しがたい事は女房が密夫まおとここしらえまして、亭主をだまおおせて、ほかで逢引する事が知れた時は、腹を立たぬ者は千人に一人もございません。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
致すはこゝのこと林藏はよいとしことほかずき夫故大方然樣さやうな一けんでも御座りませうが主有者ぬしあるものに手を出すの密夫まをとこなどは致ませんが只々たゞ/\ぜに
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も勤め此家の番頭ばんとうよばれたるちう八と云者何時いつの程にかお熊と人知ひとしらぬ中となりけるが母のお常は是を知ると雖も其身も密夫みつぷあるゆゑかれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
善事いゝことは覚えねえで、密夫いろおとこをこしらえてお屋敷をげ出すのみならず、御主人様を殺し、金を盗みしというは呆れ果てゝ物が云われぬ、お母様が並の人ならば、知らぬふりをしておいでなすッたら