“密々話”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひそ/\ばなし50.0%
ひそひそばなし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやア、今日はお預けしといて、芽出たい席で底拔けに頂戴しますわい。」といふ平七の高聲が、父の居室に聞えて、密々話ひそ/\ばなしは酒にもならずに崩れた。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
これは丹治が圓次を殺した時の顔を馬が見覚えて居たものと見え、怖がってバタ/\暴れたので、丹治もおかしく思いながら奥へ這入り、おかめと差向いで何か密々話ひそ/\ばなしを致して居ります。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
直接じかに攫徒に渡してやるもいかがなもんだよ。何よりもだね、そんな盗賊どろぼうとひそひそ話をして……公然とは出来んさ、いずれ密々話ひそひそばなしさ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何だか知らんが、睦まじそうに密々話ひそひそばなしをしているような事もある。一度なんぞ女に脊中を叩かれて俗物が莞爾々々にこにこしている所を見懸けた。私は気が気でない……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)