“訝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぶか63.7%
いぶ13.7%
おか11.3%
あや4.7%
をか2.9%
おつ0.6%
あやし0.6%
いぶかし0.6%
いぶかり0.6%
をかし0.6%
0.3%
こだま0.3%
イブ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しそうな眼を向けたが、孝之助はいた。北畠の叔母に関する限り、できるだけ話を簡単にするのが、長いあいだの習慣であった。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
既にして群集眸子しくかしげに小門の方に向へり、「オヤ」「アラ」「マア」篠田長二の筒袖姿忽然として其処に現はれしなり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
て見るとしな手障だから財布の中へ手を入れて引出して見ると、封金で百両有りましたからりして橋のまで追駆けて参り
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして縦繁の障子の桟の一とコマ毎に出来ているが、あたかも塵が溜まったように、永久に紙に沁み着いて動かないのかとしまれる。
陰翳礼讃 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
『お時は近頃色氣づいた。』『隣の本山さんへ來る牛乳配達としい。』『いつでも垣根の向うと此方でベチャ/\何か話してゐる。』
反古 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
せしめたのだ何處からも氣遣はねへろ/\と一同に飛懸らんずる樣子ゆゑ半四郎は心の中には此奴等我は年端ぬ若者とな處へ氣を廻し酒代を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私は眼に一丁字もない彼女が何をするのかと、んだ。ところが姉は筆に墨をふくめて、いきなり私の顔へ、大きな眼鏡と髯とをかいた。それから私を鏡の前へつれて行った。
可哀相な姉 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
下女が三人前の膳を持出し、二人分をやや上座え、残りの膳をその男の前へした、男も不思議に思い、一人の客に三人前の膳を出すのは如何いう訳だと聞くと、下女はげに三人のお客様ゆえ
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
パシエンカは妙な事を問はれたと不思議に思ふらしくの目をしてセルギウスを見た。
な事には、少し離れて寫すと、顏が長くなつたり、くなつたり、目も鼻もんで見えるのであつたが、お定は心に、これは鏡が餘り大き過ぎるからだと考へてゐたものだ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
が、かしい事には、誰一人として、主役を買って出た、彼の演技に触れるものはなかったのである。所が、次の話題に持ち出されたのは、いまの幕に、法水が不思議な台詞を口にした事であった。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
白昼も寂然としていてをするか、濁って呼ぶから女の名ではあるまいが、おなじ名のきれいな、あわれながここで自殺をしたと伝えて、のちのちの今も
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
にも——キ人ノハ人ミナ惜シミ、好悪ニナキハ人ミナカル——とある通り、天の救いといえるものか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)