“上座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみざ44.7%
じょうざ36.8%
じやうざ7.9%
かみくら7.9%
しょうざ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
シャガレた声で上座かみざから、こう叫んだ向う鉢巻の禿頭はげあたまは、悠々と杯を置いて手をあげると、真っ先きに立った桃の刺青を制し止めた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一ばん上座じょうざに、まっ白いひげをはやしたりっぱなおじいさんが、どっしりと腰かけていました。この人がシンドバッドだったのです。
そのうち上座じやうざざう食事しよくじそなへていて、自分じぶんつて一しよにべてゐるのを見付みつけられましたさうでございます。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
おぼえてるものぞ松澤まつざは若大將わかたいしやうたゝへられてせき上座かみくらまうけられしれすらみすぼらしき此服裝このなりよしやおもておぼえがればとて他人たにん空肖そらに
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
父が宴会を催す時には食卓の上座しょうざに坐ったり、父の話相手になったり、父に本を読んであげたり、——そんなことを覚えるためだったら、よろこんで英国へ行こう、とセエラは思いました。