“じょうざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上座87.5%
定座12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、間もなくその紋太夫は、主君綱条つなえだして、これへ見えた。——わが子ながら綱条は当主である、老公は席を分けて、上座じょうざを与えた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに見ず知らずの年長者ががんと構えているのだから上座じょうざどころではない。挨拶さえろくには出来ない。一応頭をさげて
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
連句の進行の途上ところどころに月や花のいわゆる定座じょうざが設定されていて、これらが一里塚いちりづかのごとく、あるいは澪標みおつくしのごとく、あるいは関所のごとく、また緑門のごとく樹立している。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その間には月花つきはな定座じょうざ打越うちこし去嫌さりきらい等の規定ありて、代々の連歌師皆力をここに用ゐたりといへども、我説かんとする所に要なければ言はず、ここにはただ連歌の発句を論ずるを以て足れりとす。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)