定座じょうざ)” の例文
連句の進行の途上ところどころに月や花のいわゆる定座じょうざが設定されていて、これらが一里塚いちりづかのごとく、あるいは澪標みおつくしのごとく、あるいは関所のごとく、また緑門のごとく樹立している。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その間には月花つきはな定座じょうざ打越うちこし去嫌さりきらい等の規定ありて、代々の連歌師皆力をここに用ゐたりといへども、我説かんとする所に要なければ言はず、ここにはただ連歌の発句を論ずるを以て足れりとす。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)