“一里塚”の読み方と例文
読み方割合
いちりづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう、彼は信濃しなのと美濃の国境くにざかいにあたる一里塚いちりづかまで、そこにこんもりとした常磐木ときわぎらしい全景を見せている静かなの木の下まで歩いた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
またこの出現するのにおのずから場所が定まっている傾向があり、たとえば一里塚いちりづかのような所の例があげられている。
怪異考 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ときがつかなかつたが、ときかへりがけに案山子かゝし歩行あるうしろからると、途中とちゆう一里塚いちりづかのやうな小蔭こかげがあつて、まつ其処そこに、こずえひくえだれた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)