“去嫌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さりきらい50.0%
さりきら25.0%
さりぎら25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらゆる連句の規約や、去嫌さりきらいは、結局この曲線の形を美しくするために必要なる幾何学的条件であると思われる。(昭和四年一月、渋柿)
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
附句つけくの制限はかえって俳諧よりも多く、去嫌さりきらいとか打越うちこしとかのやかましい沙汰さたがあって、それはいずれも個々の句の変化、場面の展開を念としたものばかりであったが
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
撫子 その返り咲がうれしいから、どうせお流儀があるんじゃなし、綺麗でさえあればい、去嫌さりぎらい構わずに、根〆《ねじめ》にしましょうと思ったけれど、白菊が糸咲で、私、常夏と覚えた花が
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)