“月花”の読み方と例文
読み方割合
つきはな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女子をなごいのち只一たゞひとつの戀、あらゆる此世の望み、樂み、さてはいうにやさしき月花つきはなの哀れ、何れ戀ならぬはなし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ればかりはと子細しさいもなく、千扁一律せんべんいちりついやいやをとほして、はては世上せじやういまはしきうたはれながら、せま乙名をとめにもかけず、けゆくとししみもせず、しづかに月花つきはなをたのしんで
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その間には月花つきはな定座じょうざ打越うちこし去嫌さりきらい等の規定ありて、代々の連歌師皆力をここに用ゐたりといへども、我説かんとする所に要なければ言はず、ここにはただ連歌の発句を論ずるを以て足れりとす。
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)