“つきはな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突放47.1%
月花29.4%
突離17.6%
月初5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうだっていいヨと突放つきはなされながらしかもその作品を生かすべく、その作品固有のものとして生まれ出るわけだが、このもやもやしたものを各人の鑑識によって具象化する
翻訳遅疑の説 (新字新仮名) / 神西清(著)
ればかりはと子細しさいもなく、千扁一律せんべんいちりついやいやをとほして、はては世上せじやういまはしきうたはれながら、せま乙名をとめにもかけず、けゆくとししみもせず、しづかに月花つきはなをたのしんで
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つかみひしぐが如くにして突離つきはなす。初の烏、どうと地に坐す。三羽の烏はわざとらしく吃驚きっきょう身振みぶりをなす。)地をふ烏は、鳴く声が違ふぢやらう。うむ、うぢや。地を這ふ烏は何と鳴くか。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
……尻尾のない馬なんぞ曳出すわけにはゆかないから、この月初つきはな、日比谷ガ原で催すことになっていた馬揃調練うまぞろえちょうれんの御上覧も、それでお取止めになったというわけで……
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)