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突離
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つきはな
ふりがな文庫
“
突離
(
つきはな
)” の例文
夢心地に
曳摺
(
ひきず
)
っていって、ひょいと
突離
(
つきはな
)
す。突はなされた魂が痛まぬほどの、コツのある
手荒
(
てあら
)
さである。
豊竹呂昇
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
(
掴
(
つかみ
)
ひしぐが如くにして
突離
(
つきはな
)
す。初の烏、
摚
(
どう
)
と地に坐す。三羽の烏は
故
(
わざ
)
とらしく
吃驚
(
きっきょう
)
の
身振
(
みぶり
)
をなす。)地を
這
(
は
)
ふ烏は、鳴く声が違ふぢやらう。うむ、
何
(
ど
)
うぢや。地を這ふ烏は何と鳴くか。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小土佐と一緒に東京へと志望したが、も一修業してから来いと
突離
(
つきはな
)
された彼女は、若き胸中に、
鬱勃
(
うつぼつ
)
たる芸の野心と、悲しい心の
傷
(
いた
)
みとに戦いながら大阪へ出て
呂太夫
(
ろだゆう
)
に師事した。
豊竹呂昇
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
御覽
(
ごらん
)
なさい。
釣濟
(
つりす
)
ました
當
(
たう
)
の
美人
(
びじん
)
が、
釣棹
(
つりざを
)
を
突離
(
つきはな
)
して、
柳
(
やなぎ
)
の
根
(
ね
)
へ
靄
(
もや
)
を
枕
(
まくら
)
に
横倒
(
よこだふ
)
しに
成
(
な
)
つたが
疾
(
はや
)
いか、
起
(
おき
)
るが
否
(
いな
)
や、三
人
(
にん
)
ともに
手鞠
(
てまり
)
のやうに
衝
(
つ
)
と
遁
(
に
)
げた。が、
遁
(
に
)
げるのが、
其
(
そ
)
の
靄
(
もや
)
を
踏
(
ふ
)
むのです。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突込
突出
突飛
突如
突兀
突伏
突張