“釣棹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つりざお63.6%
つりざを27.3%
つりさお9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
獲物の有無ありなしでおもしろ味にかわりはないで、またこの空畚からびくをぶらさげて、あしの中を釣棹つりざおを担いだ処も、工合のい感じがするのじゃがね。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このくらゐのあめは、たけがさおよぶものかと、半纏はんてんばかりの頬被ほゝかぶりで、釣棹つりざをを、いてしよ、とこしにきめた村男むらをとこが、山笹やまざさ七八尾しちはつぴき銀色ぎんいろ岩魚いはなとほしたのを、得意顏したりがほにぶらげつゝ
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
遊船会社の前の峡口きょうこうは高い高い白い石の橋台に立って、驚くべき長い釣棹つりさおを垂れている人影も見えた。橋の下にも幾群いくむれか糸を投げてうおを待つ影も見えた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)