“釣台”のいろいろな読み方と例文
旧字:釣臺
読み方割合
つりだい90.9%
てうたい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京へ戻ってもすぐ自分の家の門はくぐらずに釣台つりだいに乗ったまま、また当時の病院に落ちつく運命になろうとはなおさら思いがけなかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
から風邪かぜをひいてたちま腸窒扶斯ちやうチブスになつたのだとふ医者の説明をそのまゝ語つて、泣きながら釣台つりだいあとについて行つた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
臨川寺の僧が厳子陵の図を浦島が子となしたのは、木曾の寝覚の床に浦島が子の釣台てうたいがあると云ふ伝説に拠つて言つたのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)