“頬被”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほおかぶ25.8%
ほおかぶり25.8%
ほおかむ12.9%
ほおかむり9.7%
ほゝかぶり8.1%
ほっかぶ3.2%
ほっかむ3.2%
ほゝかむ3.2%
ほうかぶ1.6%
ほうかむ1.6%
(他:3)4.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“頬被”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.4%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
阿能十は、頬被ほおかぶりをいて、ぽんと払って、顔にかぶり直しながら、長い刀にりを打たせて立ち上がった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頬被ほおかぶりをした強盗らしい男は、いきなり手にした短刀の刃で、美しい妻女の頬を、ピタピタと叩き始めた。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
葉へも、白く降積ったような芭蕉の中から、頬被ほおかぶりをした、おかしな首をぬっと出して、ずかずかと入った男があるんです。
ふと行燈に蟷螂かまきりでも留ったとする……まなこをぎょろりと、頬被ほおかぶりで、血染のおのを。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夜、村のひとたちは頬被ほおかむりして二人三人ずつかたまってテントのなかにはいっていった。
逆行 (新字新仮名) / 太宰治(著)
袖垣そでがきのあたりの萩叢はぎむらを割って、ぬうッと、誰やら頬被ほおかむりをした男の影が、中腰に立ち、こなたの書院の明りに、顔をさらして見せた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(座敷は二階かい、)と突然いきなり頬被ほおかむりを取って上ろうとすると、風立つのであかりを置かない。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
腰に下げた手拭てぬぐいをとって、海水帽の上からしか頬被ほおかむりをした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
みだり垣間見かいまみを許さず、軒に御神燈の影なく、奥に三味さみの聞ゆるたぐひにあらざるをもつて、頬被ほゝかぶり
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ところへ、荷車にぐるまが一だい前方むかうから押寄おしよせるがごとくにうごいて、たのは頬被ほゝかぶりをした百姓ひやくしやうである。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
頬被ほっかぶりの手拭いをると、ジョキリと手拭ぐるみまげのイチがそげて居りましたから、手を当てゝ見て、流石の仙太郎も肩から水をかけられるように、ゾッと総毛立ち、
清「これもっと此方こっちあかりを出せ、あゝ熱いな、頭の上へ裸蝋燭を出す奴があるかえ、行灯あんどん其方そっち片附かたしちめえ、此の野郎頬被ほっかぶりいしやアがって、何処どこからへいった」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
重助「お前さん、人のうちへ来て頬被ほっかむりしたなりは酷いじゃアありませんか」
——違う、提灯が動かない霧にすわったままの趣ながら、しずかにやや此方へ近づいたと思うと、もう違うも違いすぎた——そんな、古蓑で頬被ほっかむりをした親爺には似てもつかぬ。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八五郎はブラサゲた手拭を早速頬被ほゝかむりにしました。ガラツ八相應の變裝術へんさうじゆつです。
權三 えゝ、もう自棄やけだ。みんな云つてしまへ。(少し聲をひそめて。)夜目ではあり、そいつは頬被ほゝかむりをしてゐたので、確なことは云へねえが、どうもそれが近所の奴らしいので……。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
あわてゝ手探りに枕元にある小さな鋼鉄くろがね如意にょいを取ってすかして見ると、判然はっきりは分りませんが、頬被ほうかぶりをした奴が上へしかゝっている様子。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
時々追剥おいはぎなどが出るくらい淋しい所へ、今多助が藁草履を穿き、すた/\やって来る跡から、ピタ/\冷飯草履を穿き、半合羽に小さいお太刀たちを差し手拭で頬被ほうかむりをし、草履穿で
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小舟こぶねみよしにかんてらをともして、頬被ほうかむりしたおぢいあささま
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
裾端折り、頬被ほほかぶりして、男——とあられもない姿。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あめればみのて、つき頬被ほゝかぶり。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)