頬被ほゝかむ)” の例文
八五郎はブラサゲた手拭を早速頬被ほゝかむりにしました。ガラツ八相應の變裝術へんさうじゆつです。
權三 えゝ、もう自棄やけだ。みんな云つてしまへ。(少し聲をひそめて。)夜目ではあり、そいつは頬被ほゝかむりをしてゐたので、確なことは云へねえが、どうもそれが近所の奴らしいので……。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)